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186日目:先生って実は凄い人だったりしますか?
八十七代魔帝暦二二年・星蠍の月第三日・属性(土)・天気:晴れ
放課後は仮説熱力学の特別補習がありました。
それで、昨日から船や機関車、飛翔艇の模型を組み立ててるんですけど、これ作るのが凄く難しいです!
なかでも一番面倒なのは動力部! 実物の魔力機関が極小サイズで忠実に再現されていて、対応する属性魔術を使えば実際に動く仕組みなんですが……むぅ、この歯車の場所は本当にここであってますよね?
しかし、こんな高級模型を授業に使って大丈夫なんでしょうか?
心配になってピスト先生に尋ねてみると、炎属性学科には不人気で毎年生徒がいないけど、論文発表や魔導具の開発で稼いでるから問題ない、的な答えが返ってきました。
もしかして、先生って実は凄い人だったりしますか?




