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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
一年生夏休み

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165/970

165日目:今日もせっせと土を耕します!

 八十七代魔帝暦(まていれき)二二年・天秤てんびんの月第十二日・属性(土)・天気:晴れ


 ヌリアと一緒に今日も朝から郊外こうがいの農園で畑をたがやしています。このあと、ここにはなにが植えられるんでしょう?

 自分が耕した畑でどんな作物が育つのか、想像するとなんだかワクワクしますね。元気に生長せいちょうしてくれるように、しっかり頑張らないと!


 そんなことを考えながら、畑を黙々(もくもく)と耕していると、近くで同様の作業をしているお姉さんの姿が目に入ります。

 肩口で切りそろえた髪が若草色なので、風属性魔術師ですね……。その証拠に、彼女の担当らしき畑では極小ごくしょう竜巻たつまきが無数に発生し、それがせっせと土を耕しています。


 これは……仲良くなったら風属性魔術について学べるかもしれません! あとでちょっと声をかけてみましょう!

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