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150日目:干し果物と堅果
八十七代魔帝暦二二年・聖女の月第二十八日・属性(風)・天気:曇り
午前中にバイトを終え、午後からは草根妖精について引き続き調べるため、ヌリアと第三図書館の地下書庫へやって来たんですが……おや?
持ち込んだ道具を収納している木箱の上に、本が数冊置かれてます。けど、変ですね。昨日、ここに本を載せて帰った覚えはないのに……。
不思議に思いながら確認すると、それらは草根妖精に関する専門書でした。
もしかして、またシーミーの仕業ですか? 円筒水路のほうから妙な視線も感じますし……。ふふっ、あとでお礼に干し果物と堅果を持ってきてあげましょう。
だって、専門書のなかに『珍しい干し果物と堅果』なんて本が紛れてるんです。きっとエクレール土産を気に入ったんですね。




