138/967
138日目:ティコの足跡
八十七代魔帝暦二二年・聖女の月第十六日・属性(水)・天気:曇り
草根妖精のドラちゃんですが、朝になると無事に回復しました! 見立て通り軽い水切れだったみたいです。
今は私へ抗議するためか、ワサワサと葉っぱを不機嫌そうに動かしています。エクレールに滞在中は普段よりも多めの水遣りを心掛けるので許してください!
朝食後は、前の日と同じく書斎で、ネイト嬢から王室の礼儀作法を教わりました。
そうして、午後はヌリアが一緒に行きたい場所があるというので、二人で街へ。
ネイト嬢が用意してくれた馬車に乗り向かった先は、郊外の寂れた墓地でした。ヌリアによると、五十代目ティコのお墓があるんだとか……。
なるほど、昨日はここに来てたんですね。私もお参りしておきましょう。




