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133日目:明後日には出発です……。
八十七代魔帝暦二二年・聖女の月第十一日・属性(光)・天気:晴れ
エクレールへ向かうのは明後日、十三日の炎属性日に決まりました。
ちなみに、あまりにも急な日程のため、各種準備や必要な品は全てネイト嬢のほうで調えてくれるとか……。なんだかんだで頼りになるお嬢様です。
さておき、おかげで時間に余裕ができたので、第三図書館の地下書庫でエクレールについて調べようと思ったんですが……なかなかいい本が見つかりません。
そうして、国名を呟きつつ書庫内を彷徨っていると、いつの間にか足元に数冊の本が置かれていました……。
円筒水路からバシャバシャと楽しげな水音が聞こえてきますけど、もしかしてシーミーの仕業ですか?
ふふっ、とりあえず今回はこの本を読んでみましょう。




