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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
四年生夏休み

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1224/1239

1224日目:そんなに行ってほしくないんですか?

 八七代魔帝暦(まていれき)二五年・聖女せいじょの月第六日・属性(闇)・天気:晴れ


「ねぇ、ティコ? 本当にボルカ帝国ていこくへ行くの?」


 朝、学生寮がくせいりょう食堂しょくどう朝食ちょうしょくを食べていると、かいのせきすわったアーシェがそう言って、どこかくら表情ひょうじょうでこちらを見つめてきます。

 う~ん……ここ数日のやり取りでなんとなくさっしましたけど、どうやらアーシェは私にあまりボルカ帝国へ行ってほしくないみたいです。ただ、理由りゆうが分かりません……。


 はぁ~、普段ふだんのアーシェなら、私が彼女の母国ぼこくへ行くと知ったら、自身じしん帰郷ききょうという名目めいもく嬉々(きき)として同行どうこうするとかしそうなのに、いったいどうしたんでしょう?

 とはいえ、今更いまさら行かないわけにもいきませんし、色々と気にはなりますけど、ボルカ帝国へ行く準備じゅんびは進めておかないと……。


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