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121日目:巨大な影の正体
八十七代魔帝暦二二年・獅子の月第三十日・属性(炎)・天気:晴れ
地下書庫の円筒水路で目にした巨大な影ですが、魔導司書の先生に訊いたところ、その正体はあっさり判明しました!
あれはシーミーという魔術的人工生物で、水中保管している書物の清掃や管理をしてくれるそうです。
ちなみに大きさ以外、姿形などは本の天敵である紙魚にそっくりだとか……。つまり、あの円筒水路のなかでは巨大な紙魚が悠々と泳いでるわけですね……。
うん……先生があまり書庫へ来ない理由と、他の生徒が利用を控える気持ちが分かった気がします。ただ、私には色々と好都合です!
ふふっ、地下書庫・快適空間化計画……シーミーは水路に悪戯しなければ問題ありませんし、意外と上手くいくかもしれませんね!




