115/970
115日目:私も旅行へ行きたいです……。
八十七代魔帝暦二二年・獅子の月第二十四日・属性(風)・天気:晴れ
洗濯に部屋の掃除、草根妖精のドラちゃんへの水遣りなどを終えたら、あっという間に昼が来ました。
お風呂で掃除の汚れと汗を軽く流し、寮の食堂へ向かうと今日は普段より閑散としています……。
夏休みも四日目ですし、ほとんどの生徒が帰省や旅行でいないんでしょうね。
はぁ~、私もバイトが忙しくなくて、先立つものさえあれば……。
ため息混じりに呟き昼食を口にすると、相席してもいいかしら? と声をかけられます。視線を向けた先には、どこか疲れた様子のネイト嬢がいました。
えっと、その手にした大量の封筒はいったい? 私とリトラ宛ってどういうことですか?
これは、なんだか厄介事に巻き込まれている気がします!




