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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
四年生前期

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1131/1153

1131日目:模擬戦

 八七代魔帝暦(まていれき)二五年・双児そうじの月第五日・属性(土)・天気:晴れ


「なぜだ! それほどの才能さいのうがありながら、なぜ!」


 午前中の第三屋外運動場だいさんおくがいうんどうじょうひび動揺どうよう絶望ぜつぼうちた男性の声。

 属性魔術ぞくせいまじゅつ実技実習じつぎじっしゅうが始まった途端とたん、アーシェが例の先生と模擬戦もぎせんを始めたんですが……これは、圧倒的あっとうてきですね。


 魔術戦まじゅつせん先制攻撃せんせいこうげき有利ゆうりというのが定説ていせつですけど、アーシェは先生の様々(さまざま)炎属性魔術ほのおぞくせいまじゅつすべあせることなく迎撃げいげきし、余裕よゆう反撃はんげきまでくわえています。

 数分後、保有魔力ほゆうまりょく限界げんかいに近づいたのか、ひざをつき、肩で息をする先生へ向かって、


「私より弱い貴方アナタからなにをまなべって言うんです?」


 ほこるでもなく、淡々(たんたん)事実じじつ指摘してきするように、無表情むひょうじょうでそうげるアーシェ。

 うん……やっぱりアーシェはおこらせるとこわいですね!


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