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112日目：今日から夏休み！　そして、王子のお茶会！

　八十七代魔帝暦(まていれき)二二年・獅子《しし》の月第二十一日・属性(光)・天気：晴れ

　評判の喫茶店を貸し切り、金髪王子主催のお茶会は予定通り開催されました。

　そして、やはり普通のお茶会ではなく、精神的にも肉体的にもクタクタです。

　前日に仕立《した》てた着《き》慣《な》れぬ黒いドレスのせいもありますが、それ以上に疲れたのは、私たちとは別に招待《しょうたい》された見知らぬ紳士《しんし》淑女《しゅくじょ》たちへの対応です。

　ここでの人脈は将来キミらの役に立つ！　と王子みずから彼らとの仲を取り持とうとしてくれるんですけど、貴族や豪商《ごうしょう》なんて紹介されても扱《あつか》いに困ります！

　リトラとか可哀想《かわいそう》に、着ている青いドレスのように顔を青くして終始《しゅうし》おろおろしてたんですよ？　お茶会なのに緊張でお茶の味も全然しません！

　はぁ～、夏休み初日から最悪です……。