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108日目:自習の邪魔をしないでください!
八十七代魔帝暦二二年・獅子の月第十七日・属性(風)・天気:曇り
先生が急用で不在になった数秘学基礎の自習中、課題をこつこつ解いていると、隣の席に誰かが座ります。
それは別にかまわないものの、なんだかジーッと見られているような? おかげで気が散ってしかたありません!
ほどなく我慢も限界に達し、注意するため机から顔を上げると、隣には微笑みを浮かべた金髪王子が!
驚く私に彼は『ネイトが迷惑をかけたね。お詫びに今週末、評判の喫茶店でご馳走させてほしい』と書いた紙切れを渡してきます。え? 無理……。
しかし、経験上ここで断っても諦めないことは知っています。
なので、授業終了後『ネイトさんも一緒なら考えます』と書き返しました。あとは彼女に任せましょう……うん。




