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明智さんちの旦那さんたちR  作者: 明智 颯茄
水色桔梗ラジオ:ゲスト 出演者全員
804/962

打ち上げパーティー/3

颯茄 「そうでした。会員制の場所なので、タブーでした」


 彼女はチョキチョキと切る仕草をする。


颯茄 「今のカットでお願いします」

百叡 「ハンバーグすっごくおいしい」

颯茄 「よかったね。ずっと食べたかったんだもんね」

百叡 「そう」

颯茄 「それでは、次はカミエ役の夕霧さんに聞いてみましょう? どうでしたか?」

夕霧命「いい修行になった」

夫全員「また一緒だ」

颯茄 「どこら辺が、どう?」

夕霧命「山の上で戦ったのはよかった」

颯茄 「あれ、実際は地面に足つけてなかったですよね?」

夕霧命「そうだ」

颯茄 「合気かけたんですか?」

夕霧命「かけた」

颯茄 「空中でもかけられるんですね?」

夕霧命「魂にかければできる」

焉貴 「お前、その技取得したの?」

夕霧命「あの時、取得した」

焉貴 「よかったじゃん。お前、結構できなくて悩んでたからさ。俺どうなったのか心配してた」

夕霧命「すまん」

全員 「おめでとう!」


 拍手が巻き起こった。


百叡 「パパ、すごいね!」

桔梗 「お主もやるの」

颯茄 「夕霧さんの合気で投げられた人って、道場の人ですよね?」

夕霧命「当たり前だ。何の修行もしてないやつを投げたら怪我をする」

颯茄 「夕霧さんの武術の世界は素晴らしものだ」


 颯茄は今やっと、一口目を食べた。


颯茄 「最後の戦いの時、人を重ねて合気かけてましたよね。あれってどうすればできるんですか?」

夕霧命「技がかかる時間が長くなる。人を重ねることによって、それを体の一部で触っている限り、いつまでも相手は動けない」

颯茄 「そんなことまでできるんですね。すごい!」

独健 「さすが躾隊やめて、武道家になっただけあるな」

颯茄 「それでは次です。ダルレシアン ラハイアット役の孔明さん」

孔明 「ボク?」

颯茄 「そうです」

孔明 「これ、聞いたんだけど、小説書き直す前、ボクのモデル他の人だったんだって?」

颯茄 「ぎくっ!」


 颯茄はステーキを喉に詰まらせそうになった。


蓮  「そうだ。誰とは言えないが、違っていた」

孔明 「その人と似てたからなの? 変えたのって」

颯茄 「似てたんじゃなくて、このメンバーで一番合う役はダルレシアンだなと思っただけです」

孔明 「ふーん。ゲーム好きなところも?」

颯茄 「あれは、いつも寝る前にゲームしてるところからヒントを得たんです。っていうか、私が答える側にいつの間にかなってる!」

全員 「あははは!」

颯茄 「そうじゃなくて、孔明さんは楽しかったところはなかったですか?」

孔明 「最初のシーン。王室の軍隊が入ってくるところ。なんかボク、ワクワクしちゃった」

颯茄 「どこらへんが?」

孔明 「猊下とか呼ばれて、非日常だったから。それから、駆け引きをするシーンもよかった」

光命 「その部分はすんなり書けたのですか?」

颯茄 「そうです。まるで神様が降りてきたみたいに」


 拍手が巻き起こった。


颯茄 「ありがとうございます、っていうか、神様のお陰なんですけどね」


 彼女は椅子を座り直して、


颯茄 「白いローブ似合ってましたよね?」

孔明 「そう?」

颯茄 「いつも着てる着物に似てるかもしれないです」

孔明 「颯ちゃんにそう言ってもらえると、ボク嬉しい」

颯茄 「最後の戦いはどうでしたか?」

孔明 「見えてないのに、見えてるところが難しかったかな? 視線の位置を監督さんに注意された」

颯茄 「そうか、魔導士のメシアは見えないんですもんね。崇剛が持ってる千里眼のメシアと差をつけるために」

孔明 「そう。ちょっと大変だった」

颯茄 「では次。シズキ役の蓮。どうだった?」

蓮  「可もなく不可もなくだ」

颯茄 「面白いところとか、大変なところはなかったの?」

蓮  「……」

焉貴 「考え中」

蓮  「……あえて言うなら、銃を打つシーンだ」

颯茄 「そうだよね。パソコンを打つことはあっても、拳銃は使わないからね」

蓮  「月のダガーの柄に当てるのが一番難しかった」

夫全員「自分でやったの? あれ」

蓮  「何だ?」

颯茄 「スタントマンの人にやってもらったんじゃないんだ」

蓮  「?」

明引呼「知らなかったってか?」

蓮  「俺ができたら問題ないだろう。貴様ら、どういうつもりで言っている?」

颯茄 「このままだと火山噴火してしまうので、蓮の拳銃の腕は凄かったと言うことで」

夫全員「確かに」

颯茄 「それでは次にいきましょう。クリュダ役の貴増参さん、どうでしたか?」

貴増参「何もかもが楽しかったです。ただ、出番が少なかったのが残念」

颯茄 「最後の戦いで、シャベルで敵を倒してましたが、あれはどう思いましたか?」

貴増参「あれは楽しかったです。颯茄ちゃんはよくあんな方法を思いつきましたね」

颯茄 「これ、書き直し一回目の時、モデルの人が違っていて、本当の研究バカだったんですよ。これを応用して、演じることができる人って言ったら、貴増参さんしかいなかったんです。だから、方法は前のモデルの方のおかげですね」

貴増参「ふむ。では今度は、王子様の役なんかで出たいですね」

颯茄 「天使なので、王子様はちょっと無理です」

全員 「あははは!」

颯茄 「それでは、アドス役の張飛さんに聞いてみましょう」

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