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序章
この世はある時を境に、正神界と邪神界のふたつに分裂した。
正神界とは、正き心を持つ者の世界。
邪神界とは、悪しき心を持つ者の世界。
人々は悪への耐性が何もなく、欲望にまみれ、次々と悪へと魂を売り飛ばす者が続出。世界は邪神界へと飲み込まれ、正神界は闇へ葬り去られそうになっていた。
神は、世界を救うために選びし者に、『メシア』という特殊な能力を与えた――――
karma-カルマ-
因果応報――
前世、あるいは過去の善悪の行為が原因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。




