表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/219

大事な大会には、最高の状態で挑むべき。――10

 一週間後。


 セントリア近辺にある従魔士学校から選抜された学生たちが、セントリアにある競技場に集結していた。


 周囲360度を観客席に囲まれた競技場は、イタリアのコロッセオを彷彿(ほうふつ)とさせる。


 観客席は満員だ。


「従魔士のスキルは常に磨かれ、先達(せんだつ)から後進(こうしん)へと受け継がれておる」


 競技場の中心にある石造りのステージで、エルドレド学長が開会宣言をしていた。


 ステージに立っているのはエルドレド学長だけではない。中型犬サイズの、紫色のウサギもいる。


 あのウサギは『サイキックラビット』というモンスターで、仲間とテレパシーでやり取りし、それぞれが見た景色、聞いた音声を、立体映像として投影する能力を持つ。


 あのサイキックラビットは、エルドレド学長の開会宣言を、ほかの3つの会場に中継するためにいるんだ。


「きみたちは、日々の修練(しゅうれん)と、たゆまぬ努力の結果として、ここに立っておる。その成果を存分に発揮し、我々に従魔士の未来を見せてほしい」


 エルドレド学長が両腕を広げた。


「ここに、レドリア学生選手権の開催を宣言する!」


 ワッ! と競技場に歓声が()き起こった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ