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大事な大会には、最高の状態で挑むべき。――6

 スパークアルマジロとの戦闘は、首尾(しゅび)()く終わった。


「来い!」

『キュウ!』


従魔(じゅうま)(いん)』を刻んだ魔石を放ると、元気な鳴き声とともに、スパークアルマジロが現れる。


 俺はスパークアルマジロを抱き上げて、目線を合わせた。


「丸っこいから、お前の名前は『マル』だ! よろしくな!」

『キュ!』


 スパークアルマジロ、改めマルが、コクリと頷いた。


「ロッドくん、マルさんを抱っこさせてもらえませんか? 衝動を抑えずにいられないのです」


 そのマルをジッと見つめながら、レイシーが頼んでくる。


「状況と対象が変われば完全に変態のセリフだな」

「し、仕方ないじゃないですか! マルさんが可愛いのがいけないのです!」


 レイシーが泣いてしまうだろうから、「それも犯罪者が口にするようなセリフだな」とは言わない。


 笑いを噛み殺しながら、俺はレイシーにマルを手渡した。


「ふわわわわ……か、可愛い! マルさんは可愛いですねぇ……!!」

『キュウ♪』


 ム○ゴロウさんみたいに、レイシーがマルに頬ずりする。マルも嬉しそうに尻尾を振っていた。


 その尻尾が当たり、レイシーのたわわな胸が、ポヨンと弾む。


「くすぐったいですよ、マルさん」

『キュ?』


 はにかむレイシーに、マルがキョトンとした顔をする。


 その様子を眺めながら、「なんとかしてマルになれねぇかなあ」と考えてしまったのは内緒だ。

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