学んだ知識をすぐに使いたがる奴
「書く」行為にはそれなりの体力を要する。精神的な、と言う言葉を付けた方が正確かもしれない。単にWORDにカチカチ打ち込むだけの作業であるが、疲れているときに「何かを書こう」という意志はあまり湧いてこない。
何故だろうか、不思議に思った。
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よくよく考えてみると、作文するときには、
・思い出す(専門用語では「検索」)
・検索して得た情報を保持(たぶん短期記憶?ちょっと違う気もするが)
・保持しながら、頭の中で文章を組み立てる(ワーキングメモリ:脳内の作業台の活用)
・考えたものを出力する
という(てきとーに)大きく分けて4つのプロセスを、時に行き来しながら実行している。そこでたぶん、脳には結構な負担が掛かっている。人間の脳は基本的に省エネ志向(わかりやすい例がプライミング:繰り返し見た情報を自動的に処理するような脳の仕組みで、加齢による影響がほとんどない記憶機能のひとつ)なので、負荷の大きいタスクである作文を無意識に回避しようとしているのであろう。
ただ、文章を作ることには手続き記憶(言葉では表せない、技術についての記憶。運動野が関係しているため、これも加齢の影響を受けない記憶機能のひとつ)も絡むので、書き続けると上達して脳の負担が減り、疲れているときでも書くことに抵抗を感じにくくなるのかもしれない。
また、思い出した内容をどこかにメモして見える位置に置いておくと、短期記憶として保持するべき情報が少なくなるので、ワーキングメモリを動かす負担が軽減される。私は普段こそネタを書き留めるくらいのことしかしていないが、レポート作成の際は必ず手書きで、思いついたことをひたすら書き連ねることで、認知資源を思考にフル活用できる状態にしている。
ちなみに、ある道に熟達するには1万時間練習すると良いらしいですよ。
実はこれ心理学の分野なんですよね




