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神命を担う者 ~紅瞳の探究者~  作者: 甘路
第1章 叡智の破片
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叡智の譜面

本日二回目です。

「探究者教会へようこそ!」


満面の笑みでクロエさんはそう言った。

僕が突然の事にキョトンとしているとクロエさんは笑いながら


「あはは なんか言ってよもー こっちが恥ずかしいじゃない! 今のは探究者の決まりでね初めて教会に来た人に言う決まりになってるの」


そんな決まりがあるなんて知らなかった。僕もいつか言う日が来るのだろうか…


「そうなんですね!なんかかっこいいです!」


僕は思ったことをそのまま口にする。


「言ってるこっちは結構気恥ずかしかったりするんだけどね」


よく見るとクロエさんの顔が少しだけ赤くなってる。

かっこいいんだから恥ずかしがることないのに…


「そんなまじまじと女性の顔をみないの!もう!」


「すいません…」


「女性…?」


そばにいたトルが首を傾げる トルさん…そういうこと言ったら…

案の定クロエがトルを蹴り飛ばす。


「じゃあシャルロット君 案内はここまで 何かあったらまた頼ってね!私はこの馬鹿を始末してくるわ…」


そういってクロエさんとトルさんは教会の外へと姿を消した。

女性探究者には気を付けよう

僕は今日の出来事を胸に刻むのだった。


それにしても大きな教会だなあ

この人混みの中からラディウスさんを探すなんて…

と思っていると僕の肩をたたく人物が現れた。


「おいチビ!おめえがシャルロットか?」


後ろに立っていたのはぼさぼさな青髪に無精ひげを生やした屈強な男だった。


「は はい!ぼくがそうです! あなたがラディウスさんですか?」


「たりめーだろ 他に誰がおめえみたいなチビに声をかけるってんだ」


なんだこのおっさん…めちゃくちゃやばそうっ!

ラディウスさんは僕の首を掴むとそのまま持ち上げ歩き始めた。

え…何この扱い…


「ラ ラディウスさんどこに行くんですか?」


「あ?叡智の譜面作りに行くに決まってんだろ あれがねえのに修行なんてできねえよ」


そうか…なんの能力が足りないか分からないと何の技量を伸ばすかわかんないのか

喋り方は適当で怖いけど意外と考えてくれてるのかこの人…


「そ そうですよね あはは…」


僕はラディウスさんに首を掴まれながら叡智の譜面を作る部屋へ入っていく


「おい、受付嬢こいつの譜面を作ってくれ」


「かしこまりました少々お待ちください」


受付の女性はさらに奥の部屋へと消えていったかと思うと一枚の紙を持ってくる。


「ここに魔力を流していただければそれで終了となります。代金は金貨1枚となりますがよろしいですか?」


「ああ 構わねえ」


「ちょっ ちょっと待ってください!僕そんな大金持ってませんよ!」


僕はその値段に驚く 金貨一枚なんて一か月は満足に暮らせるお金だ 到底子供の出せる金額ではない。


「俺が出す…今はな いつか働いて返せよ」


なるほど…出世払いというやつか…


「わかりました…ありがとうございます」


僕はしぶしぶ了承する。


「ほら さっさと魔力を流せ」


「は、はいわかりました」


僕は紙に魔力を流す、すると紙に次々と文字が浮かび上がる。



ーシャルロット・ワイト ー


RANK B 【神命】??


攻撃 B 守備 C 物操 C 速度 B 魔力操作 A


行使可能魔技


≪瞬走≫ ≪手刀≫ ≪魔力波≫ 


叡智の破片


未来視  S 〈Lv.1/3〉

 ?   ?   ?



いまいちよくわからない…?ばっかりだなぁ


「おい ちょっと見せろ」

ラディウスさんが強引に取る。

すると…ラディウスさんの手がわなわなと震えだす。


「ありえねえ…こりゃ一体どういうことだ… おいおまえ…いや 今はいい早くいくぞ」


「は はい!」


僕はよくわからなかったけどラディウスさんの様子がおかしいことだけは感じた。

とりあえず今は従うしかない。


ラディウスさんは教会を出た途端、僕を脇に抱え瞬走で走り出した

なんだこの速さ!速すぎて酔いそう…

その後しばらくの間、ラディウスさんはとんでもない速さで20分ほど駆け続けた。


ラディウスさんは森の中で急停止する。


「…着いたぞ」


そういうとラディウスさんは僕を手放し歩き始める。

地面に落とされた僕は汚れた服を払いながら起き上がる。


「いてて…ってこれは…」


僕が顔を見上げると

そこには大きな屋敷が一つ立っていた。

きれいな屋敷だなあ…



そのまま僕が森の中にポツンとある屋敷に見入っていると…


「おいっ!早く来い」


「はっ はい」


静かな森にラディウスさんの怒声が響き渡るのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今、僕とラディウスさんは訓練場といわれる場所に来ている。


「とりあえず、俺は暇だったからゴーラの野郎の頼みを聞いた。そしてお前に剣を教えることになった。ってのがここまでの流れだ」


ラディウスさんは困った顔をして続ける


「けどな、おれが教える相手は半齢の儀を迎えたばかりのひよっこだったはずだ。それがこんな…ゴーラの野郎俺をはめやがった いいか!先に言っておく! 俺は手加減はしねえからな 泣いて帰りたくなったら帰れ そんな弱い奴はいらねえからな 本当にひよっこだったら手加減だってしてやったがな 正直お前みたいな異常者が来るとは思わなかった お前には力の正しい使い方を教えてやる… 返事しろってんだ!」


「はっ はい!」


「声がちっせえ!ガキだからって甘ったれるな!」


「はいッ!」


こうして僕は訳も分からないまま地獄の修行が始まったのだった。
















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