第二百八十八章 宇宙怪獣出現
銃を構えて振り返ると陽子は、「えっ?子供?」と予想外の人物に驚いていました。
フジコが、「この宇宙ステーションがX連合の残党の本部だと考えると、ここで子孫を繁栄させていた可能性があります。子供がいても不思議ではないわね。」と納得していました。
渚が、「確か、この宇宙ステーションのX連合の残党は、全員人工生命体に殺されたのではないですか?生き残りがいたのですか?」と現状を把握しようとしていました。
陽子は、「そうらしいわね。人工生命体の事も何か知っているかもしれないわね。」と軍に報告しました。
「特殊部隊のモミジ隊長を発見しました。意識不明ですが生きています。それとX連合の残党の生き残りを一人発見しましたが、小学生の低学年程度の少女なので、何処まで知っているか解りませんが、話を聞いてみます。」と報告して、少女から情報入手しようとしていました。
司令官は、「モミジ隊長の意識は戻りそうか?それと生き残りは間違いなくX連合の残党の子供なのか?テレジア星人は体の大きさや形を自由に変えられます。テレジア星人に対抗する為に、そのような人工生命体を生み出した可能性は否定できません。子供でも油断するな!以上。」と陽子達の事を心配していました。
陽子が子供に、「お嬢ちゃんは、ここに住んでいるの?他の人はどうしたの?」と司令官の指摘が気になり警戒していました。
少女は、「小母ちゃん、この人達の事を知っているの?」とモミジに話しかけました。
モミジは、「ええ、知っているわよ。」と起き上がってきました。
陽子は驚いて、「モミジさん気付いていたの?」とモミジが無事で安心していました。
モミジは、「先程から気付いていました。しかし私をここまで移動して来た艦に移してタイムマシンで治療するより、少女の話を聞くのが先なの?」と不機嫌そうでした。
フジコが、「御免なさい。私達も色々とあって、そこまで気が回らなかったというのが正直な所です。大丈夫ですかモミジさん。」とモミジの事を心配していました。
モミジは、「聞くのが遅いわよ。そういう事は最初に聞くものでしょう。もう大丈夫です。私が蜘蛛の人工生命体に襲われて、何とか撃退しましたが蜘蛛の毒で気が遠くなっている所をその子に助けられ、ここに来ました。そして気を失う前に色々と話を聞きました。」と説明していました。
渚が、「蜘蛛と言わないで!人工生命体と言って!」と怒っていました。
モミジが、「何故?」と不思議そうでした。
フジコが、「渚ちゃんは蜘蛛が駄目らしいのよ。所でモミジさん、セキュリティを破るような凶暴な人工生命体は何種類いるの?」と危険な人工生命体について、情報入手しようとしていました。
モミジは、「その子の説明によれば、セキュリティは破られたのではなく、レーダーの定期点検中、レーダーが一時使用不能の時に隕石に衝突して、セキュリティシステムが破損し、セキュリティが解除されて人工生命体が出て来たらしいです。目に見えない人工生命体はなく、殆どが地球の小型で毒を持つ虫を大型化したものですが、何処かに電気を吸い取るティラノサウルス程の大型の人工生命体が数匹いるそうです。子供の言う事なので、何処まで信用できるか解らない為に、防毒マスクはそのまま使用し、フジコさんにもそのままチームに加わって頂き、電気を吸い取る大型の人工生命体に対抗する為に、電気を自由に扱える女神ちゃんの応援を依頼した方が良いと思います。軍には私から報告しておきます。この部屋のセキュリティは大丈夫ですが、他の部屋までセキュリティシステムを動作させる為の電力は、何処かで電力を吸い取られている為に、電力不足です。女神ちゃんなら、きっとその人工生命体の位置まで特定可能だと思います。女神ちゃんの到着をここで待ちましょう。」と今後の作戦を説明しました。
渚が、「アヤメさんは、電気を自由に扱えると言っても、放電するだけではないのですか?電撃で攻撃しても、人工生命体は、その電気を吸い取るので、益々強力になるだけではないのですか?」と不安そうでした。
フジコは、「放電する為に、女神ちゃんは電力を何処かで吸い取っています。その人工生命体と同じですね。吸い取る力が、どちらの方が強いかですが、女神ちゃんなら人工生命体に負けないと信じています。」と返答しました。
モミジの報告を受けた軍の依頼を受けたアヤメは、旅行社の添乗員としてアンドロメダ星雲を離れていた為に、軍の依頼を受けた旅行社が、替わりの添乗員とアヤメを交代させて、アヤメは一旦テレジア星に戻り、軍と打ち合わせをして、ヴィツール号で、X連合の残党の宇宙ステーションに向かいました。
アヤメは宇宙ステーションに到着後、安全が確認されている陽子達のいる部屋へ転送で乗り込みました。
アヤメは、「話は軍の司令官から聞いた。電気を吸い取る人工生命体なんて面白いじゃないの。電気の事なら私に任せて。」と張り切っていました。
フジコが、「面白いだなんて言っていると女神ちゃん、やられるわよ。テレジア星人に対抗する為に生み出された人工生命体なのよ。」と警告しました。
アヤメは、「私がそんな作り物の生命体に負けるとでも言うのか。その生命体とやらと勝負に行ってくる。」と部屋を出て行こうとしていました。
フジコが、「その途中にも色んな危険な人工生命体が潜んでいる可能性がある為に、私が同行します。」と探査装置の端末を持って同行しようとしていました。
モミジが、「私がフジコさんの護衛として同行します。」と行こうとしたので陽子が止めました。
「モミジさん、人工生命体にやられて先程まで気絶していたのよ。まだ無理です。私が行きます。」と陽子が立候補しました。
アヤメは驚いて、「モミジ、お前人工生命体にやられたのか?私が仇を取ってやる。」と軍から預かった光線銃を持ってフジコと陽子とで部屋を出て行きました。
アヤメが、「博士、何だ?そのマスクのようなものは。」と笑っていました。
フジコは、「防毒マスクよ。女神ちゃん、軍から渡されなかった?」と不思議そうでした。
アヤメは、「渡されたが、そんなうっとうしいものいらない!」と防毒マスクなしで対応していました。
アヤメ達が部屋を出て行くと渚が、「アヤメさんは実戦経験も豊富なので一人でも良かったのではないですか?何故フジコさんが同行したのですか?」と不思議そうでした。
モミジが、「女神ちゃんは優しいから、人工でも生命体なので殺せないかもしれないのよ。それで捕まえようとするかもしれないのよ。それに気付いたフジコさんは、それは危険なので、そんな事にならないように女神ちゃんと一緒に行ったのよ。でもフジコさんの忠告に女神ちゃんが耳を傾けるかどうか心配で、私も同行しようとしましたが、それを感じた陽子さんが私の体を心配して止めて、私の替わりに行ったのよ。」と説明しました。
アヤメは電流の方向や電圧などから、人工生命体の位置を特定して、アヤメも人工生命体と同じ程の大きさになり、電気を吸い取ると衰弱した為にアヤメが光線銃で抹殺しました。
フジコと陽子が人工生命体の死亡を確認した為にモミジ達のいる部屋に戻り、大型の人工生命体を抹殺した事を報告しました。
渚が、「ここの監視装置の操作方法は、まだ良く解りませんが、少し電力が回復した為に、先程よりも広い範囲の監視が可能になりました。モミジさんが少女から聞いた話では、電力を吸い取る大型の人工生命体は数匹いるらしいので、全て倒せば宇宙ステーション全体の監視も可能になると思います。」とX連合の残党の装置を研究した結果を報告しました。
モミジが、「それじゃ、不必要な監視はストップして、外部への出入口、すなわち発着口や非常脱出口を重点的に監視して、人工生命体が外部に出る事を防ぎましょう。電力が回復すれば、宇宙ステーション全体の監視やコンピューターにアクセスする事により、人工生命体の資料を確認できる筈ですので、電力を吸い取る大型人工生命体の抹殺を最優先にしましょう。女神ちゃんが大型人工生命体と戦っている時に、他の人工生命体から守る必要があります。先程は大型の蜂に何度か遭遇したわ。女神ちゃんのガードを陽子さんの二人体制で大型人工生命体と戦います。その間に他の生命体が外部に出ないように、ここで監視装置の操作をフジコさん、お願いします。私は軍に報告するので、渚さん、少女からもう少し詳しい話を聞いて下さい。」と指示しました。
アヤメが、「こら!勝手に仕切るな!」と不満そうでした。
モミジは、「私は特殊部隊の隊長よ!私の配置に不満なの?」と横目でチラッとみました。
アヤメは、「その隊長の配置で特殊部隊は全滅したじゃないのか?人工生命体が脱出寸前に発見して、他の人工生命体に注意しながら発着口に向かったのでは手遅れだろう!電気を吸い取る触手を何本も持っている蛸のような大型の人工生命体は私一人で対応するから、モミジと陽子と渚は夫々、発着口と脱出口で待機しておくベキじゃないのか!子供から話を聞くのは、大型の人工生命体を全て倒し、電力が完全に回復してから聞けば良いじゃないか!」と提案しました。
モミジは、「女神ちゃんじゃあるまいし、博士がそんなドジな監視をする訳ないでしょう。今の所、人工生命体の知能は低く、発着口に人工生命体が移動しても、直ぐに脱出するとは限らないわよ。博士が発見してから、私か渚さんが駆け付けても充分間に合います。問題なのは、電力が足りない為に、宇宙ステーション全体の状態を把握できません。外部に出るのは発着口と緊急脱出口だけなのか不明です。そこから脱出される可能性もあるので、電気を吸い取る大型人工生命体の抹殺を大至急行う必要があります。」と説明しました。
アヤメは、「えっ?それ以外にもあるのか?」と驚いていました。
モミジは、「それが解らないから焦っているのでしょう。文句を言う時間があれば、早くなんとかして!これは女神ちゃんでないとできないのよ。」とアヤメを急かしました。
アヤメは、「解ったわ。ところでモミジ、やっとフジコの事を博士と呼んだわね。やっと二人の間の蟠りもなくなったのね。安心しました。」と安心して部屋を出て、電気の流れなどから電気を吸い取る大型人工生命体の位置を特定して、次々と大型人工生命体を倒して、全ての大型人工生命体を倒してモミジ達のいる部屋へ戻りました。
次回投稿予定日は、8月3日です。




