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第三百八章 淑子誘拐される

サクラが経営しているサクラ販売会社は、顧客を信用して後払いにしていた為に、商品を受け取り、代金を支払わずに姿を消した顧客がいました。

担当営業マンは営業会議で、「タイムマシンを使用して居場所を特定し、必ず代金を支払わせます。」と報告しました。

サクラは、「そんな事は子供でもできるわよ。私達が稼いだお金はどうするの?」とシステムを把握させようとしていました。

担当営業マンは、「芹沢外科医院の入院費などの治療費として芹沢外科医院に支払われます。」と未払いの顧客とどんな関係があるのか理解できない様子でした。

サクラは、「芹沢外科医院のコンセプトは何?貧乏人からでも治療費を取り立てるの?」とポイントを指摘しました。

担当営業マンは、「確か貧乏人は、無料だと聞いた事があります。」と返答しました。

サクラは、「そうね。だから芹沢外科医院に支払うお金は、貧乏人から取り立てる訳にはいきません。タイムマシンで調べて、経済的に支払いが困難であれば無料にして、今後の為に、無料交換券を渡して、その人が経済的に立ち直れるように相談に乗り、時と場合によっては、協力してあげなさい。しかし詐欺などの犯罪行為や、経済的に支払い能力があるにも関わらず逃亡したのであれば、更にタイムマシンで調査して、その他の余罪も全て暴いて、マスコミなどのメディアを通じて世間に発表しなさい。確かマーガレットは特撮会社の社長だから、マスコミ関係者にも知り合いがいると思うから相談しなさい。目的は、私達が代金を支払って貰う事ではなく、充分反省させて、もう二度と罪を犯さないようにする事だから、そこの所を誤解しないようにね。」と担当営業マンに指示しました。

担当営業マンは、「無料交換券は何処にあるのですか?」とそんな事は聞いた事なかったので不思議そうでした。

サクラは、「作ればいいじゃないの。但し偽造されても簡単に見分けられるように、テレジア星にあり、地球には存在しない材質を使うのよ。交換券が本物かどうかのチェックは、その材質のチェックだけで充分ですのでね。」と返答しました。

担当営業マンは、「貧困者の援助をする必要があるのですか?」と何故そこまでしなければならないのか疑問に感じました。

サクラは、「芹沢外科医院は、今はテレジア星人の入院患者が多く、経済的にも安定していますが、私達が地球に来る前は、貧困者に治療費を請求しない為に、台所は火の車だと陽子さんから聞いた事があります。私は今回、そのような貧困者を一人でも少なくして、私達が地球を去った後に、芹沢外科医院に来る貧困者を少しでも減らしたいのよ。」と返答しました。

サクラ販売会社は、このような営業を続けていた為に、罪を暴露された詐欺集団が、裏の繋がりから丸東組に連絡して、社長のサクラを襲おうと狙っていました。

透視で確認したサクラは、「渚ちゃん、私丸東組に狙われているようなのよ。私達が罪を暴いた詐欺集団は、昔、陽子さんやあなたが使っていた詐欺集団で、今も丸東組と関係があるようなのよ。あなた元組長でしょう。何とかしてよ。」と渚に助けを求めました。

渚は、「私は今、芹沢陽子と名乗っていて丸東組とは関係ないのでどうにもならないわよ。」と冷たく返答しました。

サクラは、「一寸待って!渚ちゃん、今、何て言った?」と驚いていました。

渚は、「どうにもならないと言ったのよ。何もそんなに驚かなくても良いじゃないの。」と何をそんなに驚いているのか理解できませんでした。

サクラは、「違うわよ。渚ちゃん、今、芹沢陽子と言わなかった?芹沢陽子は、菊子の親友で、渚ちゃんのお母さんの、名前の由来になった人よ。菊子は知っているの?」と焦っていました。

渚は、「そうか道理で、何処かで聞いた事のある名前だと思ったわ。でも今更名前は変えられないので、フルネームを使わなければ、芹沢外科医院だから芹沢にしたと言えば、ばれないわよ。」と今更どうにもならないと返答しました。

サクラが、「菊子にばれて覆面女子レスラーが乗り込んで来ても知らないわよ。私はゴタゴタに巻き込まれたくないので、その件は渚ちゃんに任せるわ。所で丸東組はどうしてくれるのよ!」と本題に戻しました。

そこへアヤメが来て、「丸東組がどうかしたのか?」と話に割り込んできました。

サクラから説明を聞いたアヤメは、「アネゴだったら簡単に撃退できるでしょう?何も渚に相談しなくても良いじゃないの。」と不思議そうでした。

サクラは、「宇宙人が出てくれば厄介な事になるでしょう。それに会社社長が簡単にやくざ数名を撃退しても同じ事よ。襲わせないようにする事が一番良いのよ。」と返答しました。

アヤメは、「アネゴの会社の商品は、無料で仕入れる為に利益が相当出ていて芹沢外科医院に治療費を支払っても、充分警備員を雇う余裕はあるでしょう?警備員を雇えば、やくざも襲ってこないわよ。」と提案しました。

サクラは、「丸東組は地球では恐れられているのよ。警備を引き受けてくれる警備会社は何処にもいないわよ。」とアヤメの提案を否定しました。

アヤメは、「目の前にいるじゃないか。皆地球で仕事を始めた為に、私も何かしようと思っていた所よ。私が暇なテレジア星人を集めて警備会社を始めるわ。当面警備するのはアネゴだけだったら私一人で充分ね。今からアネゴと行動を共にするわ。」と提案しました。

渚は、「これで問題解決ね。」とホッとしていました。

アヤメは、アヤメ警備会社を設立して、サクラの警備をして丸東組を撃退した事がマスコミに取り上げられ、警備の仕事が多数寄せられた為に、あまり知らないテレジア星人を使うより、気心の知れたスケバングループのメンバーを使う為に、太陽系周囲を警戒するグループと警備会社社員の二班に分けて対応し、警備会社は二交代制にして、太陽系周囲を警戒するグループと交代させていました。

ある日、不良グループが遊ぶ金欲しさに恐喝していると、顔を隠した女性に阻止されました。

不良グループが、その女性の事を調べると淑子だと気付いて、「あいつはいつもお淑やかにしているくせに顔を隠して、スーパーヒーローにでもなったつもりか?」と仲間を集めて淑子を襲いました。

連れ去られる現場を目撃した母親は慌てて一一〇番通報しました。

渚は、その時オペ中で最後の縫合をしている時に、医院の近くで人が争う声が聞こえた為に透視で確認して淑子が連れ去られる様子を確認していました。

菊子に、「私は今オペ中なので動けない。」と車のナンバーと特徴と現在位置と走り去った方向を伝えて救出依頼しました。

警察は営利誘拐の可能性もあるとして、淑子の家に来て、各種設備をセットし、緊張している所へ渚が訪ねて来ました。

母親は安藤刑事と相談した上で、渚を玄関で追い返そうとすると、渚は、「淑子さんが誘拐される様子を見ました。今、菊子さんが追跡しています。菊子さんなら必ず淑子さんを救い出してくれると思うので、安心して下さい。」と伝えて去って行きました。

母親から話を聞いた安藤刑事は芹沢外科医院を訪ねて事情を聞きました。

UFOで追跡中の菊子から連絡を受けた渚は、「菊子は、私の知り合いで今連絡があり、名神高速を東に向かって走行中らしいです。話は後でゆっくりするとして、刑事さんも早く向かわれたらどうですか?」と忠告しました。

刑事は上司を通じて高速警察隊に応援を依頼して、犯人から連絡があった時の事を考慮し、数名の刑事を淑子の家に待機させ、犯人を追跡しました。

数時間後菊子から連絡をうけた渚が安藤刑事の携帯に連絡しました。

「犯人は高速を降りたそうです。その後追跡していると、夏以外は殆ど無人になる軽井沢の別荘地帯に向かっているようです。」と伝えました。

安藤刑事は上司を通じて長野県警に連絡して協力依頼しました。

数時間後、車のナンバーから別荘地帯へ向かっている犯人の車を発見した長野県警の刑事が、尾行していると気付かれました。

犯人は淑子と降りて、淑子に刃物を向けて、「来るな!殺すぞ!」と警告した瞬間に音楽と共に人気アイドル歌手の歌声が聞こえました。

菊子が歌を歌いながら出て来た為に、犯人が、「貴様!何をしている!」と焦っていました。

菊子は、「あれっ?今日ここで何かのロケがあったの?私は歌の練習をしていたのよ。コンサート会場なら兎も角、住宅街で音楽に合わせて歌を歌うと、騒音問題が発生する可能性がある為に、誰もいない場所で練習していたのよ。ロケがあるとは知らなかったのよ。」と何も知らない振りをして犯人に接近しました。

犯人は、「黙れ!歌の練習は、どこかのスタジオでしろ!貴様の方が人質にするのは効果があるな。」と菊子に襲い掛かりましたが、全員簡単に菊子に取り押さえられ、警察に逮捕されました。

菊子が、「淑子ちゃん大丈夫?」と心配していました。

淑子は、「大丈夫です菊子さん。」と返答しました。

到着した安藤刑事が、「あなたが淑子さんを追跡していた菊子さんでしたか。でも人気アイドルスターが、こんなに強いとは驚きました。」と長野県警の刑事とともに驚いていました。

淑子が、「菊子さんは全戦連勝の謎の覆面女子レスラーよ。強いのは当たり前でしょう。」と教えました。

菊子は、「淑子ちゃん、余計な事は言わなくても良いのよ。」と止めました。

安藤刑事は、「今の話は本当ですか?」と信じられない様子でした。

菊子は、「さあ、どうかしら。それは、ご想像にお任せします。」と笑顔で去って行きました。

半信半疑の安藤刑事は、事件とは無関係ですが、興味本位で覆面女子レスラーの試合を観戦しながら、“確かに体型は似ている


な。それに戦い方も、あの時の人気アイドルスターと似ている気がするが、まさかね。あんな可愛い子が、反則ばかりして、こんな乱暴な事はしないだろう。”と思っていました。

試合が終わりリングから降りた菊子は安藤刑事が客席にいる事に気付きました。

「事件と関係なくても、何事も真実を確認するまで調べるのは刑事の習性ね。」と声を掛けました。

安藤刑事は驚いて、「えっ!それじゃ、あなたは、まさか?」と言葉が続きませんでした。

菊子は、「あの時も言ったように、それはご想像にお任せします。」と言い残して控え室へと去って行きました。


次回投稿予定日は、10月28日です。

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