第三百章 モミジ、黒幕の正体を暴く
ある日、テレジア軍の司令官から、「モミジが謎の敵の巨大戦艦を発見した。地球に向かっているので一個連隊出撃したが敵わない可能性もある為に、陽子さんの大型特別艦にフジコさんとアヤメさんが搭乗して出撃しました。マーガレット、渚の大型特別艦に搭乗し、敵の戦艦を迎え撃て。モミジには続けて敵の正体を探って貰うので、それまで持ち堪えろ。」と連絡がありました。
渚は再び、入院患者を転院させ、休診の貼り紙を貼り、出掛けようとしていました。
看護師の一人が、「先生、先日といい今回といい、何処に何をしに行っているのですか?先生には少しでも早く戻って来て頂きたいので、私も一緒に行き、手伝います。」と渚に付いて行こうとしていました。
渚は困り説得しましたが納得しなかった為に渚は、人気のない場所へ看護師と一緒に行きUFOを呼び寄せたうえで説得しました。
「先日ニュースで、宇宙空間で宇宙戦争があったようだと報道されていたと思いますが、あれは地球が狙われていて、私達が交戦していました。今回も敵が攻めて来たので、月に着陸させている大型UFOで出撃します。芹沢外科医院の初代院長は宇宙人だとの噂を、あなた方は信じていないようですが、事実です。私は三代目院長の内田渚です。その後の歴代院長は二代目院長の梅沢陽子院長と私が交互に担当していましたが、最近は私だけです。先代の院長も私です。あなたを宇宙戦争に巻き込みたくないので連れて行けません。こんな話をしても信じて貰えないと思い、先程は説明せずに、今UFOを呼び寄せて説明しました。最後に、エスベック病の手術は地球人には無理です。私が帰って来るまで病院をお願いします。」と説明しました。
看護師は、「交戦?戦死する可能性もあるのですか?もし、先生が帰ってこなければ病院はどうなるのですか?」と心配していました。
渚は、「二代目院長の梅沢陽子院長が来ます。もし、それも無理な状況であれば、宇宙人が説明に来ます。宇宙人と言っても地球人と外形は同じですから大丈夫ですよ。あなたには、本当の事を説明するように伝えておきます。あなたは、この車で帰りなさい。」と小型UFOで地球を去り、宇宙空間でマーガレットと合流し、敵の戦艦に向かって出撃して行きました。
マーガレットは、「渚、遅かったじゃないの。何故連絡を受けて直ぐに来なかったのよ。」と不満そうでした。
渚は、入院患者を転院させたり、納得しない看護師に付き纏われたりと色々あったのよ。」と返答しました。
マーガレットは、「入院患者の事は看護師に任せておけば良いじゃないの。今はそれ所じゃないでしょう。」と怒っていました。
渚は、「そんな無責任な事はできないわよ。院長は私なのよ。私が責任を持って色んな事をしなければならないのよ。」と返答しました。
マーガレットは、「次回から、入院施設をなくしなさいよ。いざという時に困るでしょう。ところでテレジア星が大型特別艦をベストメンバーで出撃させたという事は、敵は相当強敵のようね。」と心配していました。
渚は、「そうね。大型特別艦はテレジア星の秘密兵器のようなものだからね。」などと雑談していると、探査担当のマーガレットから連絡がありました。
「一寸待って!テレジア軍の一個連隊が全滅したわ。敵は今も地球へ向かって来ています。」と慌てていました。
陽子から、「渚、マーガレットさん、二人とも何他人事みたいな事を言っているのよ。長距離砲で攻撃しなさい。こちらからも長距離砲で攻撃します。」と連絡がありました。
暫く攻撃しているとアヤメが、「長距離砲では歯が立たない。接近戦で交戦するわよ。渚!私達が行くまで頑張りなさい。」と渚を励ましていました。
フジコが、「前方に宇宙戦艦の残骸発見。あれはテレジア軍の戦艦よ。生存者を確認します。」と生存者の有無を確認しようとしていました。
渚が、「そんな事は後で良いでしょう。生存者がいれば、テレジア星人なら暫くは生きているわよ。早く応援に来てよ。」と焦っていました。
フジコが、「生命反応はありません。全員死亡しています。渚さん、焦るのは解りますが、遭難者を無視できないわよ。今から直ぐに応援に行きます。」と安心させました。
敵戦艦に追いつくとアヤメが、「渚、私が主砲を最大出力で発射するので、同じ場所に渚も主砲を最大出力で発射して!」とアヤメは主砲を発射しました。
しかし敵はびくともせずに、逆に攻撃されたので陽子と渚は攻撃を回避して陽子は、「信じられないわ。なんて強力なバリアなの。主砲でも歯が立たなければどうにもならないわ。」と困っていました。
フジコが、「そんな事はないわよ。陽子さん、渚さん、敵から離れて。」と何か考えがある様子でした。
アヤメが、「おい、博士何をするつもりだ。」とフジコの考えを確認しました。
フジコは、「戦闘艦のワープエンジンに爆弾を仕掛けました。リモートで無人の戦闘艦を操作して、敵の攻撃を回避しながら、日本の神風特攻隊のように体当たりしてワープエンジンを爆発させて吹き飛ばすわ。女神ちゃんが適役だと思うので、頼むわよ。」とアヤメに期待しました。
アヤメが戦闘艦を意思波で操り、敵戦艦に体当たりしてワープエンジンを爆発させましたが、敵戦艦は健在だった為にアヤメは、「そんな馬鹿な。」と自分の目を疑っていました。
フジコは、「女神ちゃん、落ち着いて!敵のバリアはダメージを受けている筈よ。戦闘艦を体当たりさせた場所を集中攻撃して。」と提案しました。
アヤメは、「渚!博士の話を聞いたか?全砲門で同時に攻撃するぞ。」と攻撃を開始すると、敵戦艦は爆発しました。
アヤメが、「ヤッター!」と喜んでいました。
フジコが、「女神ちゃん、喜ぶのはまだ早いわよ。敵戦艦は四隻あったのよ。だから、あと三隻あるのよ。敵も馬鹿ではないので、同じ作戦は難しいかもしれないわよ。」と忠告しました。
その後、アヤメ達と渚達で交戦しましたが、全く歯が立たず渚の艦が敵の攻撃で破損しました。
陽子が、「渚!大丈夫?」と心配していました。
渚は、「ワープエンジンが破損して、航行不能です。」と現状説明しました。
アヤメが攻撃しようとすればフジコが、「女神ちゃん、無理よ。陽子さん、牽引光線で渚さんの艦を牽引しながら退却して。」と指示しました。
アヤメが、「博士、逃げるのか?」と悔しそうでした。
フジコは、「この状態で交戦しても勝ち目はないわ。ここは一旦引いてチャンスを待つのよ。」と冷静でした。
アヤメが、「チャンスとは何だ。この艦しか敵と戦えないのだぞ。」とフジコの考えが理解できない様子でした。
フジコは、「モミジさんの報告を待つのよ。」などと話し合っていました。
テレジア軍の司令官から、「先程モミジから報告があり、敵戦艦の弱点が判明した。特殊部隊が対応可能なように準備したので今から出撃する。もう少し頑張ってくれ。」と連絡がありました。
フジコは、「矢張りそうでしたか。今回の作戦に特殊部隊が参加していなかった為に、何かあると思っていましたが、モミジさんの報告を待っていたのですね。」と納得していました。
陽子が敵の攻撃を躱しながら退却していると、突然白い光線が敵戦艦に命中し、凍り付きました。
特殊部隊から、「アヤメさん、今です。敵戦艦を攻撃して下さい。」と連絡がありました。
アヤメは主砲を発射し、残り三隻の敵戦艦を撃破しました。
特殊部隊から、「部隊長からの連絡で、敵はテレジア星に対抗する為に特殊なバリアを使用していて、強力な冷凍光線を照射すると、敵戦艦の機能が麻痺する事が判明した為に、サクラさんの冷凍光線を、私達の戦艦で増幅して攻撃しました。」と連絡がありました。
フジコが、「宇宙空間は絶対零度なので、まさか冷凍光線が弱点だとは気付きませんでした。」と納得していました。
アヤメが、「何だ?その絶対零度とは?絶対に零度になるのか?マイナスの方が、温度が低いのではないのか?」と理解できない様子でした。
フジコは、「相変わらず女神ちゃんは何も解っていないのね。絶対零度は、摂氏マイナス二百七十三・一六度の事で、全ての物質の活動が停止するのよ。つまり、これ以上温度は下がらないのよ。と言っても女神ちゃんには解らないか。要するに一番低い温度なのよ。」と説明しました。
敵のボスが黒幕に、「私の腹心が予想以上の成果を上げました。あのテレジア軍の秘密兵器を航行不能にまで追い込んだので、この戦艦を改造し、冷凍光線に対抗可能にすれば、テレジア軍の撃破も夢ではありません。」と報告しました。
モミジがこの通信をキャッチし、黒幕と本拠地を突き止め、テレジア軍に報告し黒幕逮捕に向かう為に特殊部隊と合流する事を司令官に伝えました。
テレジア軍の司令官が、「フジコさん、渚さんの艦は修理可能ですか?」と確認しました。
フジコは、「今修理中です。もう少しで修理完了します。」と返答しました。
司令官から、「モミジから報告があり、黒幕が判明しました。人工生命体を作った黒幕で、あの時、敵は宇宙ステーションの中に全ていると思い、その時は黒幕の存在を見落としました。黒幕は、現在は平和な国家になっているX星の政府高官で、政府転覆を目論んでいる事が判明し、モミジが特殊部隊と合流し逮捕に向かった。モミジは本拠地の所在地もつきとめた為にフジコさん、渚さんの艦の修理が完了すれば、今一個連隊応援に向かったので、大型特別艦二隻で本拠地を攻撃せよ。」と指示がありました。
次回投稿予定日は、9月21日です。




