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第二百八十九章 人工生命体の親玉出現

アヤメが部屋に戻り、「電気を吸い取る大型人工生命体は全て退治した。電力は回復しただろう。あれっ、モミジは何処へ行ったの?」とモミジを捜していました。

フジコが、「女神ちゃん、有難う電力が回復した為に、この宇宙ステーション全体の状況が把握可能になりました。外部との出入口は、発着口と緊急脱出口以外に、発着口に入らない大型船の為にドッキングポートがあったのよ。そこにドッキングしていたX連合の残党の宇宙船が発進しました。私の大型探査艦で探査すると、人工生命体が乗っていた事が判明した為に、モミジさんがハリアット号で追跡しています。」と現状を説明しました。

軍の司令官から連絡があり、「今、モミジから連絡があり、人工生命体の乗った宇宙船は銀河系方面に向かっています。フジコさん、宇宙ステーションに電気を使う人工生命体は他に確認できますか?」と確認されました。

フジコは、「先程から監視していますが、そのような人工生命体はもう存在しません。女神ちゃんじゃなかった、アヤメも確認してくれて、もういないです。」と返答しました。

司令官は、「以前も言いましたが、女神ちゃんで解りますよ。その宇宙ステーションは、陽子さんと渚さんとフジコさんで対応可能ですね?」と確認しました。

フジコは、「はい、大丈夫ですが、女神ちゃんは、何かあるのですか?」とモミジが追っている人工生命体は強敵なのかと心配していました。

司令官は、「モミジが追跡している宇宙船に電気を吸い取る大型人工生命体を確認した。アヤメさん、銀河系方面に向かいモミジと合流して人工生命体を退治せよ。」と指示しました。

アヤメは、「解りました。電気の事なら私に任せて下さい。」とヴィツール号でモミジの後を追いました。

アヤメが部屋を出るとフジコは、「司令官、もし私が女神ちゃんの力が必要だと言えばどうされたのですか?」と司令官の考えを確認しました。

司令官は、「コスモスが今回の騒ぎを聞いて出撃しようとしていましたが、アヤメさんが向かったと聞いて残念がっています。コスモスは人工生命体の事より、地球で何かよからぬ事をしようとしているようだし、モミジとアヤメさんは仲が良く、チームワークも良いので、アヤメさんに行って頂いて助かりました。」と最悪コスモスに向かわせようとしていた様子でした。

渚が、「という事は、あの気持ち悪い昆虫の化物と戦うの?」と今後の事を心配していました。

陽子は、「渚、大丈夫?蜘蛛は昆虫じゃないわよ。」と指摘しました。

渚は、「だから蜘蛛って言わないで!」と耳をふさいでいました。

フジコが、「百足だったら良いの?百足を薄くして数本の足を羽根のようにして飛んでいるわよ。勿論今までのように地球の百足より大きいわね。体長は二メートルぐらいかしら。その他にヘビを改造した龍やクラゲも飛んでいるわ。数的には先程も遭遇した一メートルほどのスズメバチが一番多いわね。どこから飛んでくるか解らない為に油断大敵よ。」とステーション内部を確認していました。

渚は、「嘘!そんなのがいるの?もう勘弁してよ。」とうんざりしていました。

陽子は、「この任務から開放されたかったら、人工生命体を全て退治する事ね。そうすれば後はテレジア星の科学者と交代する事になっています。」と今後の予定を説明しました。

フジコが、「私の端末モニターをこのステーションの監視システムに接続しました。端末モニターでステーション全体の把握が可能です。人工生命体が何処にいるのか掴めます。最初のように三人で頑張りましょう。」と部屋を出て行きました。

陽子達が順調に人工生命体を退治しているとフジコが、「一寸待って!至急退避して!」と指示しました。

少女のいる部屋へ戻りながら渚は、「フジコさん、どうしたの?強力な人工生命体でも発見したの?」と現状を把握しようとしていました。

フジコは、「隕石群がこちらに向かって来るわ。衝突コースよ。このステーションは、以前隕石と衝突した時の影響で移動不可能です。少女と一緒に私の大型探査艦で退避するわよ。」と説明しました。

渚は、「以前隕石が衝突した時にセキュリティシステムも破損したと聞いたけれども、今は使えるから自動修復装置があるのではないですか?移動も可能かもしれませんよ。」と期待していました。

フジコは、「X連合はそんなに科学は発達していないわ。セキュリティは必要だったので、私が修理したのよ。」と返答しました。

フジコは軍の司令官に、「宇宙ステーションに隕石群が衝突し、数箇所に穴が空き、人工生命体が出てきました。人工生命体は宇宙空間で生存可能か不明ですが、資料を宇宙ステーションのコンピューターから吸い取りました。これから調べますが、隕石に付着している可能性もあります。隕石群はテレジア星方面に向かっている為に対処願います。」と報告しました。

司令官は、「フジコさん達は全員無事ですか?」と心配していました。

フジコは、「私達は隕石群が衝突する前に、私の大型探査艦で避難し、少女も含めて全員無事です。」と司令官を安心させました。

その後、モミジから軍に、「電気を使う大型の人工生命体は、アヤメが退治しました。しかし他の人工生命体も宇宙船に乗っていて、銀河系の惑星に落下し、一部は地球にも落下しました。可能であれば地球担当秘密調査官の渚さんを地球へ戻して頂けませんか?」と報告がありました。

軍の司令官は、「確認するので、暫く待って下さい。」と返答しました。

暫くすると、軍からモミジとアヤメに緊急連絡がありました。

「フジコさん達と連絡が取れません。隕石に付着してテレジア星方面に来た人工生命体を調べると、知能はなく、他の生命体の脳波で操られるようになっていました。つまり人工生命体の親玉が何処かに潜んでいます。フジコさん達と連絡が取れなくなったのは、親玉にやられた可能性があります。テレジア星から一個連隊出撃しましたが、宇宙ステーションの近くには、フジコさんの大型探査艦は発見できませんでした。アヤメさん、ヴィツール号とフジコさんの大型探査艦は、確か特殊な電波で繋がれているのですよね?フジコさんの大型探査艦の位置を特定できませんか?」と期待していました。

アヤメは、「アネゴと私と博士の艦は、博士が開発した親友ネットで繋がれています。勿論位置の特定も可能です。私に任せて下さい、これより陽子達の救出作戦を開始します。」とフジコの大型探査艦を捜しに行きました。

モミジは、「マーガレット、後は菊子と協力してあなた達二人で大丈夫よね。私は調べたい事があるので、一旦テレジア星に帰還します。」とテレジア星へ帰って行きました。

モミジは色々と調べて、”矢張り人工生命体の親玉は思った通りだったわ。”とアヤメの後を追いました。

モミジは、「女神ちゃん、博士の艦は見付けた?」と確認しました。

アヤメは、「見付けたわ。これより転送で乗り込むわ。」と博士や陽子達を救出しようとしている様子でした。

モミジは、「一寸待って!その前に伝えておきたい事があります。人工生命体の親玉の見当が付いたわ。」と伝えました。

アヤメは、「それは何処にいる!」と親玉を抹殺しようとしていました。

モミジは、「女神ちゃん、全然解らないの?だから博士から分析力が足りないと指摘されるのよ。私は宇宙ステーションで少女に助けられたと言ったでしょう?それに陽子さん達が、あの部屋に入った時、少女はあの部屋にいなかったのよ。部屋の外から入って来たのよ。つまり、あんな小さな子供が、凶暴な人工生命体のいる部屋の外へ何度も出て行っていたのよ。そんな危険な所に何をしに行ったの?それに何故今まで無事だったの?」と質問しました。

アヤメは、「それもそうだな。トイレにでも行っていたのだろう。無事だったのは単に運が良かっただけでしょう?」と深く考えている様子はありませんでした。

モミジは、「特殊部隊が突入する前からあそこにいたのよ。本当に運が良いだけだと思うの?私には、とてもそんな偶然は考えられないわ。だからテレジア星に戻り、唯一脱出したX連合の残党の生き残りに写真を見せて確認したのよ。案の定そんな少女は、あの宇宙ステーションにはいなかったと証言したわよ。つまり、あの少女が人工生命体の親玉かもしれないわ。」と説明しました。

アヤメは、「だったら、何故少女はモミジを助けたのだ?」と不思議そうでした。

モミジは、「私に恩を売って何かを聞き出そうとしていたのではないかしら?」と予想していました。

アヤメは、「確かにそう考えると辻褄が合うな。締め上げて白状させてやる。」と陽子達の仇をとろうとして興奮している様子でした。

モミジは焦って、「女神ちゃんに、そんな事をさせる為に教えたのではないわよ。博士の艦に乗っている少女に気を付けて欲しいだけよ。今までの話は全て私の推測よ。少女が人工生命体の親玉だという証拠は何処にもないのよ。子供に乱暴しないで!」と説得しました。

アヤメは、「解った。」とモミジを安心させて博士の艦に乗り込むと、四人全員倒れていました。

アヤメはモミジから話を聞いた為に、少女の事が気になり、最初に少女の様子を見ました。

アヤメは少女を警戒して近付かず、「お嬢ちゃん、大丈夫?」と声を掛けました。

少女は目を開けて、「大丈夫よ。でも残りの人は人工生命体に襲われて、私を助けようとして死んだみたい。」とアヤメに伝えました。

陽子が、「死んでないわよ。自分で襲っておいて良く言うわね。」と少女を睨みました。

少女は、「何故?猛毒を注入したのに。」と驚いている様子でした。

アヤメは、「矢張りお前が人工生命体の親玉か!」と身構えました。

フジコが、「女神ちゃんにしては、この少女が人工生命体の親玉だと良く気付いたわね。そういえば、女神ちゃんの情報元はモミジさんだったわね。モミジさんからの情報ね。私も少女が怪しいと思い、この艦で気付かれないようにスキャンして確証を得ました。その時に、あなたの使っている猛毒を無毒化するように、予め予防注射していたのよ。あなたが何をしようとしているのか調べる為に、暫く死んだ振りをしていました。地球とテレジア星に復讐する事が目的だったのね。」と白状するように促しました。


次回投稿予定日は、8月6日です。

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