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第二百八十章 渚、丸東組組員に脅される

菊枝の遺言に従い、やがて陽子も渚も丸東組には出入しなくなり、地下基地にあったUFOは戦闘艦のみ回収し、丸東組組長もテレジア星人の能力は使えなくなり、只の怖いやくざになり、芹沢外科医院は渚が継いで、丸東組と芹沢外科医院とは関係なくなりました。

マーガレットが、「何故小型UFOは回収しなかったの?」と不思議そうでした。

渚は、「全て回収すれば、丸東組と縁が切れてしまうようで悲しかったので、一部残しています。地下室は頑丈に施錠している上、地球人に小型UFOは扱えないから大丈夫よ。」と返答しました。

ある日、渚が診察終了後、帰宅しようとしていると、丸東組の組員が刃物で刺され、別の組員に抱えられて来ました。

組員が渚に刃物を向けて、「お前外科医か!こいつの治療をしろ!但し警察に通報するなよ。」と脅しました。

渚は、”丸東組のバッジを久し振りに見たわ。”と懐かしく感じて、刃物を持っている組員を突き飛ばして、腹部を刺された組員の胸倉を掴み、「その出血は急所を外れているので、心配しなくても死なないからそのベッドに横になって!」と足を掛けてベッドに押し倒しました。

刃物を持っていた組員が、「何て乱暴な外科医だ!」と予想外の外科医の対応に驚いている様子でした。

渚は、「刃物を持って暴れるのは乱暴じゃないの?」と組員と雑談しながら診察していました。

「以前丸東組の組員に治療費を踏み倒されたから、レントゲンなしにするわね。多分内臓は傷付いていないと思うので、血管縫合だけだから麻酔なしでします。動かないように押さえて!」と組員に指示して縫合しました。

組員は、「内臓が傷付いていればどうなるのだ?」と心配そうにしていました。

渚は、「そうね。近い日に死神がお迎えに来ます。」と透視で確認して大丈夫でしたが、少し脅かした方が良いかもねと思っていました。

組員は、「こいつが死んだらどうしてくれる。」と渚に迫りました。

渚は、「別にどうもしないわよ。文句があるのだったら、先日踏み倒した医療費と今から治療する医療費の前払いをすれば考えるわ。応急手当はしたので、心配だったら他の病院に行きなさい。」と追い出しました。

帰宅後、渚はマーガレットに、「丸東組の組長までやった私が、丸東組に狙われるとは思わなかったわ。」と不愉快そうでした。

マーガレットは、「懐かしくなり、からかったんじゃないの?」と笑っていました。

渚は、「そうね。一寸やり過ぎたかしら。そのうち諦めるでしょう。」とのんきに考えていました。

マーガレットが、「幹部組員が来るわよ。拳銃持っているし、渚、次は誰に化けるか考えた方が良いかもしれないわね。芹沢外科医院の院長先生は、今日やくざ者に拳銃で撃たれて死ぬ運命のようだから。」とやくざが仕返しにきたと決めつけていました。

玄関のベルが鳴った為にマーガレットは、「ほら、死神が来られたわよ。」と渚がどう対応するのか興味がある様子でした。

渚は、「殺すつもりだったら、玄関からベルを鳴らして堂々と来ないでしょう。」と玄関のドアを開けました。

丸東組の幹部組員は、「若い者から度胸の据わった外科医がいると聞いて来ました。結局警察には通報しなかったようですね。是非我々の専属外科医になって下さい。」と依頼されました。

渚は拍子抜けして、「医療費を支払って頂けるのでしたらどなたでも歓迎します。」と条件次第だと告げました。

幹部組員が組員に指示して医療費を支払わせて、丸東組の組員も良く来るようになりました。

マーガレットがそんな渚を見て、「渚ちゃんも、同じ事ばかり良くやるわね。」と感心していました。

渚は、「マーガレットさんは極端に変わり過ぎよ。以前は介護師で、今は刑事?次は何になるの?」と呆れていました。

マーガレットは、「渚ちゃんこそ、私のように色んな職業を経験して、地球の事を色々と調べないといけないのじゃないの?」と職業を替わるのは必要だと強調しました。

渚は、「そんな事はないわよ、医者でも世界出張医師団に加入して、世界各国へ行く事も可能よ。一つの国の事ばかり詳しくなっても仕方ないわよ。」と反論しました。

マーガレットは、「刑事だって出張ぐらいあるわよ。明日から山口県へ出張するので留守番宜しく!」と明日から不在だと伝えました。

渚は、「府警本部の刑事が山口県に何しに行くのよ。」と不思議そうでした。

マーガレットは、「警察署の刑事が、殺人犯のアリバイくずしをしようとしていて、府警本部から応援に行くのよ。」と返答しました。

渚が、「そんな説明じゃ解らないわよ。どんな事件なの?」と興味本位で聞きました。

マーガレットは、「部外者に詳しい事は言えないけれども、殺人犯が被害者を殺した時間に殺人犯は山口県にいたのよ。それがテレビに態とらしく映っていた為に、アリバイ工作の疑いもあり、被害者が殺されたのは関西ではなく、本当は山口県で殺されたのではないかとの疑いが濃くなり、死体を関西に運んだ方法などを調べに行くのよ。でもタイムマシンで調べて解っているので、明日はのんびりと観光旅行でもしてくるわ。」と遊びに行こうとしている様子でした。

渚は、「マーガレットが刑事になったのは、捜査と称してサボる為か。」と納得していました。

マーガレットは、「タイムマシンの威力で、府警本部で私は凄腕刑事になっているのよ。」と腕利き刑事だと自慢していました。

翌日、マーガレットは山口県に出張して、捜査をしている振りをしながら、”山口県は大理石で作られた民芸品が有名だったわね。”と店を見ていました。

出張から戻り、警察署へ出勤すると出張に同行していた刑事達が一足先に出勤して、上司にマーガレットの悪口を言っていました。

「課長!あの府警本部から来た女刑事、あれ何ですか?私達が必死に運送屋などを捜査していたのに、民芸品ばかり見ていて捜査と観光旅行との区別もつかない刑事だから、応援と称して役立たずの刑事を、よこしたのではないですか?帰りに文句を言おうとすれば、友達に会うからと何処かへ行きました。」と半分怒りながら報告していました。

上司は、「君はどうだったのだ?容疑者は当日、山口県から出ていない事が証明された為に、容疑者が自分の車で死体を運んだのではないとすれば、誰がどうやって運んだか解ったのか?」と人の悪口ばかり告げ口して自分はどうだったのか確認しました。

若い刑事は、「何処かの女刑事が、観光旅行ばかりしていたので解りませんでした。」とまだ怒っている様子でした。

そこへマーガレットが出勤して来て、「おはよう御座います。課長。山口県に出張に行ったお土産です。ヘビースモーカーの課長には、大理石の灰皿が良いと思ったので買ってきました。」と挨拶しました。

刑事課長は、「出張ご苦労様でした。お土産有難う。所で結果はどうでしたか?」と半信半疑で確認しました。

マーガレットは、「山口県は、大理石で作られた民芸品が特産品なのですね。小さい物から大きい物まで色々ありました。」と報告していると、出張に同行した若い刑事は頭に来て、「大理石の民芸品と事件が何処でどう繋がるのだ!」と机を叩いて怒っていました。

マーガレットは、「大きい物は運送屋に頼まず、直接配送する店が何軒かあり、その中の一軒の店で、お客様が自分の車で運ぶからと言ったのでホテルまで店のトラックで運んだそうですが、暫くして車に積めなかったので矢張り頼むと言ってきたお客様がいたらしいです。」と鈍感な刑事だと思っていました。

若い刑事は、「それがどうした!そんなの客の勝手だろう。車に積めなかったから仕方ないじゃないか!」と更に怒っていました。

刑事課長は気付いて、「お前は馬鹿か!一度持ち帰り大理石を出して、その中に死体を入れて運んだから、運送屋を調べても解らなかったんだ。大理石は運送屋にでも頼んだんだろう。後は証拠だ!証拠を捜せ。」と部下に指示しました。

マーガレットは、「確か被害者は風呂に入ろうとして滑って頭を強打して亡くなったのでしたよね。でもあの日、あの地域は断水していて風呂に入れなかった筈ですよ。」と助言しました。

刑事課長は、「途中から応援を依頼したあなたは、現場で聞き込みをしていない筈ですが何故解ったのですか?」と不思議そうでした。

マーガレットは、「私の知り合いが、あの近くに住んでいて、そのころ断水したらしいと聞きましたが、記憶が定かでなかった為に、出張の帰りに水道局に勤めている友人を訪ねて確認しました。被害者が亡くなった時間、つまり風呂に入ろうとした時間は断水していて風呂に入るのは不可能だったそうです。死体を関西に運んでその時に浴槽に水を入れたと考えると納得できます。でも断水があった事くらいは最初事件現場の近くで聞き込みすれば解ったと思いますよ。人の悪口を言うのは、自分の仕事を確りとしてからにしなさいね。私が応援に来なければ犯人に逃げられていたわね。」とリベンジしました。

若い刑事が、「それだったら、そうと言って頂かないと私達は無駄な事をしていた事になります。」と反論しました。

マーガレットは、「捜査は無駄の積み重ねです。犯人が運送屋を利用した可能性もあったのよ。運送屋をあなた方に任せただけです。」と返答しました。

その後刑事達は山口県の民芸店に残されていた伝票を、マーガレットが証拠品として持ち帰っていた為に、伝票の指紋などの証拠により犯人を逮捕しました。


次回投稿予定日は、7月6日です。

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