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地球暦2XX5年4月30日

地球暦2XX5年4月30日


ここは不思議なところだ。

魚は空を泳ぐ。鳥は海を飛ぶ。大陸はさらさらと音を立てて移動し、水は静かに佇み、いつまでも形を変えない。

花が時々天から降ってくる。蜜が甘くて、油断していると唇を噛まれる。赤い花に黒いアゲハがパリパリと食べられるのはグロテスクで、あっけにとられるほど美しい。

繰り返される夜と昼は地球と同じだ。巡る星も。変わる空の色も。

ただし一日は十九時間だ。午後七時には真夜中になってしまう計算だ。なかなか体がなじまない。

だから朝も夜も、俺は半分寝たままだ。仕事にならないと、他のメンバーは怒るより呆れている。こんなに適応能力のないのは俺だけなのだ。

もう寝なければ。明日も朝早くから調査だ。

俺はずいぶん真面目に働いている。誰がなんと言おうと本当に。眠くてほてる体で椅子にもたれて、マシンと顕微鏡三昧の日々だ。

みんなおやすみ。どうか良い夢を。

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