初めての
竹田 修也
高3 身長178cm 体重70キロ
筋肉質でスポーツ万能、問題もあまり起こさず、女子からの人気が高い
〜学校放課後〜
あの会議から数日たち、自然と俺達3人は休み時間に奈緒が居ない時にだけ集まり、作戦から普段の会話までと、関わりを持つことが増え、自然と今川さんとも仲良くなっていた
「ねぇ今川さん、ここの問題どうやってとくの?」
「ここは...こうしてこうしてこうですね」サササ
「なるほどなるほど」フムフム
「すげーな、俺にはさっぱりだぜ!」
「真司さんはまず基礎からかためましょう...」
「言われてるぜ、真司」
「お前ら二人はそこそこ頭良いからいいけどよ、俺にとっては基礎も基礎じゃないんだよ!」
「お前...大丈夫か?色々と」
「少し心配ですね...」
「まあまあケ・セラ・セラだケ・セラ・セラ!」
なるようにならねぇよ...と、ふと視線を感じてドアの方に目を向けたら、恨めしそうにこちらを見つめる奈緒が居た
「じ〜〜〜......」
「悪い、行ってくるわ」
「おう、じゃあまた明日な」
「さようなら、拓海さん」
「おう、お疲れ、二人ともまた明日な」
軽く挨拶をし、俺は奈緒の方へと向かった
「じぃぃ〜〜〜......」
「それ自分で声出して言うことか?」
「じぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「うるさい」チョップ
「いたっ!もー何するのさー!」
「お前が奇声を発してるからだろ」
「...だって」
「まあまずは帰ろうぜ、ここにいても迷惑だろうしな」
「...わかった」
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〜帰り道〜
「...で?どうしたんだ?」
「...最近、拓海が私に構ってくれない....」
「そうか?毎日一緒に帰ってるだろ」
「けど...学校ではいつも3人で仲良くして、全く私に話しかけてくれないじゃん...」
「そりゃお前も友達と話してるだろ、それと一緒だよ」
「...でも、私といる時よりもなんか楽しそうなんだもん...」
「そんな事ないよ、奈緒と居るのが1番いいよ」
そんな訳ねぇよ
「本当?なら、証明して」
「ん?どういう事だ?」
そう言うと奈緒は、目を瞑ってこちらに顔を向けてきた
前までの俺なら、迷わずそれに答えただろう、けど、今の俺は知っている
こいつが他の男と浮気をしてると言うことを
しかし、ここでキスを拒めば俺の計画は達成出来なくなってしまうかも知れない、協力してくれてる真司と今川さんの為にも、これに答える他はない
...あーあ、俺のファーストキスなのにな
「...ん」チュ
「....!/////」
「...これでいいか?」
「...うん////」カオマッカ
「俺はお前が1番だから」
「あり...がと...////」
俺の初めてのキスはマンガのような甘い甘いキスなんかではなく
とても苦くて苦しいキスだった
続く




