嵐の前の嵐
テストの点数悪くて凹んでたり塾とか講座で遅くなりましたすいません
「...これで、拓海は私のものです!」
しばらくのキスのあと、京子は胸を張ってそう言った
「奈緒さんのことはもう忘れられましたか?忘れられない様でしたらもういっかい...」テレテレ
「...いや、もう大丈夫だ」
「俺はもう、京子のものだから」
「わ、私も!もう拓海のものです!」
「京子...」
さて...あとはこのまま京子を抱きしめてハッピーエンド...と、京子を抱きしめようとしたその時、後ろから声が聞こえた
「たくみ?なにしてるの?」
大体予想はつく、奈緒だろう
「ねぇ、たくみ、いまかわさんとなにしようとしてたの?ねぇ、こたえてよ」
一旦京子から手を離し、振り向く
「なんでついてきたんだ、月見さん」
「なんで?いつもみたいになおってよんでよ...」
「...さっきも言ったが、俺とお前とはもう何も無いんだ、月見さん」
「さっき?えへへ、たくみがおうちにあそびにきてくれたときでしょ?たのしかったなぁ」
...何を言ってるんだこいつは?ふられた時のショックでおかしくなったのか?
「ねぇ、たくみぃ、はやくいっしょにあそぼぉ?」
そういう奈緒は、目から光を失い焦点も合っていない
「行こうか、京子」
「...そうですね、ちょっと怖いです」
「...きょうこ?なんでたくみがいまかわさんをきょうこってよぶの?わたしはなまえでよんでくれないのに」
「...それは、私が拓海の彼女だからです」
「...それは、俺が京子の彼氏だからだ」
俺と京子がほぼ同時にそう言った瞬間
奈緒の何かが壊れた様な気がした
「...たくみはわたしのだよ?なにいってるの?たくみはわたしがすきでわたしもたくみがすきですきですきでたくみがすきなのはわたしでわたしがすきなのもたくみでわたしはたくみのかのじょさんなんだよ?」
奈緒は笑いながら言った、しかし、目は全く笑っていなかった
「いまかわさん?わかってる?わかったならいますぐたくみからはなれてよだっておかしいじゃんそんなちかくにいるのってねえそうでしょたくみ?だからわたしのところにきて?いえでまたふたりきりであそぼうよ」
な、なんだこいつ...まったく話を聞いてないどころかめちゃくちゃな事を言い始めたぞ...早くここから離れた方がいいな
「京子!走るぞ!」
「え、あっはい!わかりました!」
俺たちは不意をついて走り出した、奈緒は衰弱しているのか、追っては来なかった
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たくみはわたしのもの
たくみはわたしだけのもの
そして、わたしはたくみだけのもの
けど、なんでたくみはわたしじゃなくていまかわさんといっしょにいたの?
たくみがわたしをすてて、いまかわさんをえらんだの?
ううん、そんなわけないよね、たくみはそんなことするわけないもん
じゃあ、いまかわさんにだまされてるのかな?
うん、そうだよね、なら
わたしがたくみをたすけないといけないね...
まっててね...たくみ......
もうすぐ終わりとか言ったけどなんかまだ行けそうだから行けるとこまで行くわ




