別れ時々出会い
ブクマ1700ありがとうございます!
かなりの力で叩いたと思う、未だに手がジンジンとする
やりすぎだと思われるかも知れないが、これぐらいの事は俺と奈緒の関係を断つために必要だ
奈緒は頬を抑えながら力なく膝をついた、目を大きく開き、焦点が合ってない目、頬を押さえている手は震えていて、いつしかの無視をした時を思い出す様な悲惨な表情をしていた
「ぁ.....ぁぁ.....」プルプル
奈緒はショックのあまり声も出ない様だった
「....もう俺とお前は終わってるんだ」
「じゃあな.......月見さん」
「......ぅぅぅ」プルプル
そのまま俺は止めようとする奈緒に構わず部屋を出た、そして階段を降りている時、奈緒の部屋から大きな泣き声が聞こえた
その声に気がついたのか、奈緒のお母さんが階段下から心配そうに見ていた
「...拓海くん、何かあったの?」
「...奈緒とは別れました、おばさん、今までありがとうございました」
「な...どうしてなの拓海くん!奈緒はあんなにあなたの事が....」
「理由は奈緒に聞いてください、では」
奈緒のお母さんは、何か言いたそうだったが、俺はすぐに靴を履き、家から出た
「おじゃましました」
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『to今川さん
今終わらせた』
『あら、お疲れ様です、大丈夫でしたか?』
『to今川さん
多少強引だったけどきっちりと別れた、いや、捨ててきた』
『とうとう終わったんですね、奈緒さんとの関係も』
『to今川さん
ああ、それと、今からあの時の場所に来てくれないか?』
『...返事、頂けるのですね、わかりました、今からそちらに向かいます』
さあ、もう一勝負だな
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「お待たせしました」
「いや、大丈夫だ」
「....では、もう一度私からいいでしょうか?」
「....はい」
「では.......私は、拓海さんの事が大好きです!私とお付き合いしてください!」
「...こちらこそ、よろしくお願いします」
「...こんな卑怯な女でも大丈夫でしょうか....?」
「俺だって彼女と別れたその日に他の女と付き合うクソ野郎だけど大丈夫か?」
「ふふ...なら私達は似た者同士ですね」
「ああ、そうだな、俺と今川さ...いや、京子はお似合いって事だな」
「ふふ、そうですね、拓海」
「では改めて、彼女となった今川京子から一つお願いがあります」
「なんだ?彼氏となった上原拓海がその願いを叶えよう」
「...私とキスをしてください」カオマッカ
....言うべきだろう、あの事を
「...京子、一つ言わなきゃいけない事がある」
「なんでしょう...?」
「俺は、この作戦を成功させるために、奈緒と1回だけキスをした、つまりファーストキスは奈緒なんかにやっちまったんだ、だから...」
「それがどうしたと言うのですか?」
「え...?」
「そんなのは私が上書きします!」グイッ
「...!」グイッ
チュッ
いきなり京子が俺の服を掴み、背伸びをして俺にキスをした
あの時の辛く苦しいキスとは違って、京子とのキスは、とても幸せで、このままずっとしていたいと思った
拓海とか今川さんとかのフルネーム忘れてたから書いてる時にわざわざもう一つ開いて名前確認してた俺です
もう少し続きます




