彼氏最終日
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〜学校〜
「拓海さん、この前の音声をスマートフォンにおとして来ましたのでどうぞ」
「ああ、ありがとう、今川さん」
「とうとう明日やるんだな、大将」
「ああ、明日奈緒の家で全部終わらせる」
「頑張ってくださいね、拓海さん」
「おう、今日まで協力してくれてありがとな、二人とも」
「親友の頼みなら当然だぜ!」
「ええ、当然です」クスクス
ちなみに真司には昨日のことは話していない、俺が今川さんにちゃんと返事をしてから話そうと思う
「大将...本当にもうこれっぽっちも好意は無いんだよな?」
「ない、断じてな」
「ならもう何も言わねぇから全て終わらせてこい!」
バンバンと俺の背中を叩く真司、本当に俺は二人に元気を貰ってばっかりだな
「いってーなー、もうちょっと手加減をだな...」
「気合い入れなきゃだろ!大将!」バンバン
「ふふ、そうですね」クスクス
俺はおしとやかに笑う今川さんをみて、今までの事を思い出す、俺が落ち込んでいる時に真っ先に気を使ってくれて、作戦にも積極的に協力してくれた
実際に今川さんの力無しでは、この作戦は失敗していたであろう、いやマジで盗聴器はね...
「今川さんまで...まぁ、改めてありがとな、二人とも」
「おう!あとはお前次第だ!」
「そうですね、拓海さん、頑張ってください」
「おう、行ってくる!」
奈緒が居なくなったとしても、俺の居場所は此処にある、だから、安心して終わらせに行く事が出来るのかもしれないな
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〜帰り道〜
「ねーねー拓海、明日何時に来れる?」
「出来れば午後からにして欲しいな」
「え〜、一日中拓海と一緒に居たい〜!」
「彼女さん、彼氏さんからのお願いだよ」
今日までだけどな
「む〜、なら仕方ないな〜、わかった!じゃあ朝はお部屋のお掃除しとくね!」
「おう、ありがとな、奈緒」ナデナデ
「ん...///んふふ...///」デレデレ
「っと、そろそろだな...じゃあな、奈緒」パッ
「ん!」グイッ
俺が自分の家に続く道に行こうと手を離した時、
いきなり奈緒に手を掴まれ、頭に無理やりのせられた
「...彼女さん?」
「もーちょっとー、もーちょっとなでなでしてー!」
「...しょうがないやつだな」ナデナデ
「んー///」デレデレ
そんなに頭が撫でられるのが好きなのか...まぁ最後だ、最後くらい存分にしてやろう、そうした方が別れた時の絶望感大きそうだしな
「よーし、くらえ!」ワシャワシャ
「んんー!何するのさー!...ああ、髪がボサボサに...」
「いや、可愛いなって思ってさ」ナデナデ
「か...かわい...///えへへ///」デレデレ
「ねぇたくみ...ぎゅってして?」
「おう、ほらこい」ポンポン
「えいっ!」ポスッ
俺の胸に飛び込んできた奈緒を俺は支える
「あったかい...///やっぱりおちつくなぁ...///」
「ほら、早く帰らないと親御さんが心配するよ?」ナデナデ
「うん...///あとちょっとだけ....///」
「全く、困った彼女だ」ナデナデ
そして俺はしばらく抱きしめながら頭を数分間撫で続けら、奈緒は満足したのか、手を振ってから小走りで帰って行った
そして俺は今川さんへの少しばかりの罪悪感を抱えて家に帰るのであった
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〜拓海家〜
ユーガットメール
『今川です、この今日渡した音声は大丈夫でしたか?』
『To今川さん
ああ、確認したけど大丈夫だったよ』
ユーガットメール
『そうですか、ならよかったです、明日、頑張ってくださいね』
『To今川さん
ああ、二人が協力してくれたんだ、最後は俺が終わらせる』
ユーガットメール
『全部終ったら...あの、お返事を頂けるのでしょうか?』
『To今川さん
うん、全部終ったら、自分の気持ちを話すよ』
ユーガットメール
『わかりました、では私はこれで、おやすみなさい』
『To今川さん
おう、おやすみ、今川さん』
とうとう明日...だな
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〜???〜
「拓海さん...そんな顔しなくても大丈夫ですよ」
「私がついてますから...」
「...今日は流石に早く就寝なされるのですね」
「寝顔も...とてもかっこいいです...///」
「お返事、期待していますね.....拓海さん...///」
もうちょっとでおわりかな?




