決心
ブックマーク1500ありがとうございます!!!
「い...いつから俺の事をそんなふうに見ていたの...?」
「初めから...です、実は同じクラスになった時に一目惚れをしまして...それからずっと拓海さんを密かにお慕いしていました!」
「誰にでも平等に優しくて、かっこよくて、笑顔がとても素敵で...」
「....こんな時に言うのは卑怯だと自覚しています...しかし、もう一度言わせてください!」
今川さんが俺から離れ、1、2歩下がった
「私と!お付き合いしてください!!!」
「...今川さん」
「お返事...聞かせてくれませんか...?」
「...まだ、待ってくれないか?」
「その...色々とありすぎて気持ちの整理が追いついてないと言うか...」
「...わかりました、今は待ちましょう」
「ああ、こんなヘタレでごめんな」
「いえ、大丈夫です、こんな時に気持ちを抑えきれなかった私も悪いんですから」
「じゃあ、また明日な、今川さん、今日はありがとう」
「ええ、気にしないでください、ではさようなら」フリフリ
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〜拓海家〜
今川さんが、俺の事を...
正直想像もしてなかった、今川さんが俺の事をこんなに好きでいてくれたなんて
行事や係なんかで多少の関係はあったけど、基本的にはただのクラスメイトって感じだった
...でも、奈緒の事で協力してくれる様になってから、今川さんと一緒にいる事が増えて、色々な今川さんを横目で見てきた
普段はあまり見せない笑顔はおしとやかで、優しくて気も利かせてくれる、そして、何かあったとわかったら、誰よりも早く気づいて心配してくれる
...思い返して見ると、俺も今川さんに惹かれてるのかも知れない
......今川さんに告白されて自分の気持ちに気づかされてからというもの、頭の中は今川さん一色になってしまった
だめだ、今川さんに早く気持ちを伝えられるように、今は奈緒との決着を付けなくちゃいけないな
ブブブ ユーガットメール
『拓海...明後日の土曜日私の家来ない...?
久しぶりに私の家で一緒に遊ぼ!』
...丁度いい、明後日の土曜日に決着をつけよう
奈緒と一番長く過ごして、幼い頃からよく一緒に遊んだ奈緒の家で終わりにしよう
もちろん、俺と奈緒の二人きりで
今更だけど北高の友達ってまだ何にもキャラ設定みたいなの無いよね




