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第二話【僕と、冴花】
遅れてしまい申し訳ありません。テスト対策に時間を追われてしまいます。学年末嫌です(´;ω;`)
家に着く直前、僕は冴花を見かけた。
「冴花」と呼ぶと「お、唯人」と返される。
今にも沈んでしまいそうな夕日を背景に振り返った彼女は、軽く手をあげてから僕の方へ寄ってきた。
「今日も丘にいたの?」
少し嘲るような笑みを浮かべつつ、彼女は問う。
「お前こそあの場所にいたんだろ」
と、僕は嘲笑を返した。
そういえば、僕らはこのやり取りを毎日のようにしている。
彼女は毎日、湖に出向いて水面に映る自分と空を眺めたり昼寝をして一日を過ごしていて、何かを眺めることに1日という時間を費やす僕らは、他人に理解してもらえなかった。
というか、避けられていた。
理解しようとすらしてもらえなかったわけだ。
「まあね」彼女はおどけて見せると、「帰ろう」と言って踵を返した。
僕らは喋らずに、再び家に向かって、ほんの少し影を重ねて足を運んだ。
次回は学年末テスト明けになるかもしれません。
すいません、気長に待っていただけると嬉しいです
また次回もお願いします。閲覧ありがとうございました!