夏、始めの戦闘へ
今日は終業式だー!
今日は終業式。早いもんで夏休みになるんだね。二年になってからホント早いもんである。
夏といえば、俺は忙しくなる。
まず、勉強だ。来年はもう三年になるしな、勉強貯金をしておけば後に楽になる。暇なときは常に勉強だぜ。
しかも今の成績じゃまずいしね?
そして、お祭りだ。
部活メンバーで行ったりすることが多くなるだろう。花火見たり、屋台並んだりして……去年は楽しかったなぁ。
そして……部活動。
別に何かをしに行くわけでもないが部活にはたまに顔を出すべきだ。
面倒だが仕方がない。夏休みの三分の一は来るようにと念を押されて言われてるしな。はぁ、めんどくせー。
そういや、この前白土先輩に小説貸してもらったんだっけ。読んだら感想聞かせてーとか言ってたけど全く読んでねーや。そっちも片付けないとな。
終業式が終わり、すぐさま部活だ。今日の朝はなぜか峯坂からメールがあってね。
『今日は部活だけ顔を出させてもらう。そして、松阪。今日は弁当を持ってくるな』
という不可解なメールが届いた。まったく意味がわからなかった。ちなみにメアドは生徒会事件の後交換した。
なんで弁当持ってきちゃいけないの? まさか、手作り弁当でも持ってくるわけなかろうな。
なーんて。そんな彼氏彼女みたいな関係あるかっつの。大体俺たち男同士だぜ?
そんなことあるわけが――――
「えっ? おまえらが俺に作ってくれたの?」
白土先輩、美波、美音はそれぞれ弁当を持って机の前に立っていた。
あっ、この光景は俺が部室の扉を開けて入ったときね。さっきのセリフが出てきたのはこのセリフの前に聞かされた言葉によってだ。
『『ねぇ。あたしの思い受け取って?』』
こいつらどうかしちまったのかと思ったよ。だってこんな、こいつらが甘えるような仕草と態度と言葉で弁当(おそらくは手作り)を差し出してくるんだぜ、三人同時に。
しかも、峯坂はそれを知ってたかのように朝に教えてくれた。その峯坂はちゃんと椅子に座っている。しかも俺の席でな。余裕めいた表情。何かに勝っているかの余裕感だ。
問いただすのが先か、食うのが先か。
そんなの俺の今の感情だったらなこっちを選ぶぜ。
「まぁ、待て。君たち。これは夢か?」
はっきり言って俺はこれを夢だと思いたかった! 俺はそのまま続けた。
「夢じゃないんだろうな。この心臓のバクバク感はよぉ。なぁ、峯坂」
勝手に一人で話を進めているのは自分でも恥ずかしい。しかし、そのついでに峯坂を巻き込むことにしたのさ。
しかし、峯坂が答えを出す反応するよりも早く動いたのが――
「もう嫌! なんでこんなことしなきゃなんないの!!?」
美波がキレていた。俺は依然として状況が飲み込めない。
「ダメじゃないか、そんなこと言っちゃ」
峯坂がクスクス笑いながらそう言った。
「ちょっと待て、これはどういうことだ?」
「弁当の味見だ」
「はっ?」
「昨日おまえが休んでいたときに弁当を誰かに食わせようとなってな。ちなみに俺は昨日も部活だけ参加させてもらった。勝手にくじ引きをした結果食べるくじが一枚余ってしまってな。それでおまえが食うことになった」
「勝手すぎるだろ」
「さっきのこいつらのセリフは伊達が考えたものだ。おっと、弁当はいらないといったが、明日作ってもらうことになった」
「……」
弁当の中を見してもらうとたしかに空ですね。超腹減ったんすけど。
峯坂は立ち上がり、俺に指を指してこういった。
「明日、おまえがこいつらの愛を受け取れ」
明日、俺の夏休み始めの戦いが始まる。
三章は夏休みを舞台としています。二章はサブストーリー詰め合わせみたいになりましたが三章はどうなるんでしょうかね。
次もよろしくです!!




