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お節介か

 俺は別に仲直りさせたいわけじゃない。ただ、仲直りして欲しいとは思ってる。

 翌日。俺はうまいことして聞き出せないかとちょっぴり話を練って部室へ向かった。

 ターゲットは口をまだ聞いてくれる美波からだな。美音はいつも『ヒッ!!?』とか言いやがる。定番席に座ってPSPをしてる美波へと、

「よぉ、美波」

「うざっ」

 …………。

 ……まず、普通には聞き出すことはできない。普通にすっと、「なんで、喧嘩したの?」「うざっ」で何も聞けずに終わる。

「なぁ、おまえのゲームさ。やっていいの?」

「なんで? なんかありそうなんだけど」

 ……勘鋭っ。

「べ、べ、別に? なんでもないんすけど? なんとなくやりてなぁって」

「あのゲームやりたいってどういう精神してるわけ?」

 こいつやりづれーな、おい。

 ターゲット変更のお知らせだ。美音に変更だ、変更!

 美音は美音でやりづらいし、話は美波用しか用意してない。なんとか聞けねぇかな……。

 美波のは遠回しに喧嘩内容を聞いていこうというものだった。結構力作だったのによー……。

 しゃあねーな。やるっきゃねーか。

「おい、美音」

「うん? ……ってヒィ!!?」

 相変わらずの反応っぷり。

「最近あのゲームしてねぇな」

 俺の武器はあのテレビゲームだぜ……。

「……で、何が言いたいんです?」

「一緒にしねーかってな」

「……」

「……オッケー?」

「……わ、私でよければ」

 返し方が変だが、とりあえず適当プランはうまいこといってるみたいだ。成功率よりも運を頼るしかない。あと、こいつがどんだけ口が軽いかにかかっている。

「このゲームって選択肢を選ぶんだな」

「そうですね」

 格闘ゲームとかはやりこむゲームだが分岐ルートを選ぶこういうゲームもやり込み要素あるんだな。

 と、感心してる場合じゃねぇ。

 一時間ほど、ゲームをやって会話が途絶えているとき。ここがチャンスだと何気なく問うた。

「これ、おもしろいな。なんで途中でやめたの?」

 さぁ、さぁさぁさぁ!!! 口よ滑れェエエ!!!!運運!!

「喧嘩してるからに決まってるじゃないですか」

 グッジョーーーーーーーーーーーーブ!!!! 俺的に運どころか可能性零かと思ったんだけどね。

 このプラン、ゲームに集中させといて質問一発入れて何気なく答えさせるという運プラン。実は、美波と同じ方法で行っている。実際、美音の方がやりやすかったぜ。

「なんで?」

「なんでって、あたしのファッションを馬鹿にしてきたんですよ? で、自分のファッションを例えにしてるし~ホント最悪!」

 ほー、なるほどなるほど。

「で、喧嘩しちゃったと」

「そうですよ」

 どうやら、怒りをぶり返しちゃったらしく段々コントローラーのボタンを押す速さが異常になってきている。

 で、俺はとりあえず状況を把握できた。……でも、そんなに怒ることか? 俺にはさっぱりわからん。

「で、なんで美波が怒ってんの?」

「知らないですよ。『このオタデブが!』 って言ったら切れちゃいました」

 デブは禁句だよ! 女子は割とそこ気にすんの! 知らないですよって言っときながら知ってんじゃん! 俺はそんなにあいつをデブと思ったことはないが、女子の世界ではどうなんだろな。つうか、おまえ口軽すぎ。

「デブはまずいな」

「反省して欲しいです」

「そんで? どうやったら仲直りできるんだ?」

 と、そこまで詰め寄ったところ美音はコントローラーを置いてしばし黙った。

「先輩」

「おう?」

 ごめん。こんな状況でこんなこと考えんのもアレだけど、こいつよく喋るんですねー。

「そこまでにしてもらえませんか」

「へ?」

 俺の返しは割とテキトーだな。

「仲直りさせたいのか知らないですけど」

「ん」

「お節介だけはやめてください」

「……」

 仲直りまで詰め寄っちまったからまぁ、こうなるよね。逆に仲悪くなるよね。アハハハ……。

 てか、なんで俺はここまで詰め寄っちまったんだろう。自然と『仲直りさせたい』って思っちまったのかな。

 ただ、状況を把握したかった。そして、無駄に気になる俺の心を落ち着かせたかった。それだけのはずなのに。

 うーん……自分でもよくわからなくなってきた。もちろん、俺は『仲直りして欲しい』とは思ってた。これは確かなはずだ。

「……お節介か」

「はい。あたし達の問題ですから」

「へっ……悪かったな」

 微妙な空気の中、俺は会話を終えた。



 翌日、部室に行くと、懐かしくあるあの光景を見てしまった。

「……仲直りしたのかよ」

 テレビの前に二人で居座るあの光景。そうそう……あれだよ、あれ。

 俺が何もしなくても仲直りできてんじゃんか。へっ……無駄に気になってたもんであいつらを見くびってたぜ。

 そうだよ、そうだよ。あいつらいつも仲良さそうに遊んでんもんな。俺がいつも見てるあの光景だけじゃない。 俺が知らないぐらい仲いいんだもんな。あんなに楽しそうにあのゲームを……俺は正直、あのゲーム嫌いじゃないぜ。

 ――あいつらの縁はそうそう切れるもんじゃねえ。俺はそう思った。

 美波と美音の仲良さがちょっとだけ描かれましたね。描写下手だからあまり伝わってる感ないんですけど……。

 次は、どんな話にしようかな。迷ってます。

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