来遊部全員集合
「峯坂……!?」
俺たちは驚きを隠せずにいた。突然すぎるこの展開には誰も予想すら出来ないだろう。ねぇ?
胸ぐらを掴んだままでもアレなので放してやった。っておい! 何襟触ってんの! あっ! 勝手に座んな!
「……連れてきたぞ」
だいきちは大分しんどそうに息を荒げている。どうやら走ってきたっぽい。
おぶられていた峯坂は背中から降りた。そっぽを向きながら話し始める。視線は彼だけに注がれる。
「勘違いをするな。俺はただ、学校に用があってきただけだ」
ツンデレな面を見させて頂きました。
「とりあえず……峯坂。部屋入れ」
たしかに外に居させるのもアレなんで……あれ。だいきちは入れたげないの?
と、思ってたら勝手に入ってきた。
とりあえず皆着席をした。だてみち先輩の横に峯坂、だいきちと座った。
「……何しに来たんですか。どういうつもりか知らないですけど」
峯坂が出てきてから縮こまっている感じだった。汗が急に出てきてキモいぜ、会長さん。眼鏡を少し上に上げる。
「信長。おまえが生徒会長だったとは初耳だった」
「……ああ、そうですか」
腕を組んで机に両足を組んで乗せている。おおお……。
「ふざけたことしてるみたいだな」
「べ、別にふざけたことは……」
なんだろう。俺がさっきまでキレてたのが馬鹿らしいみたいじゃないか。すげーいいなりになってやんの。なんか親しそうな感じもする。
「昔の威勢はどこにいった? 俺に歯向かってみろ」
「……」
「昔は俺よりも馬鹿だったのにな。今じゃ、優等生気取りか。呆れるな」
「……すぞ」
「何か言ったか」
「ぶっ殺すぞ……!!!」
俺たちは見てはいけないのを見てるんだろうか。机に拳をのせカタカタと体を震わし、殺害宣言しましたよ?
生徒会長さんが! だてみち先輩はどうだ。ほら、見ろよ。汗ダラダラだぜ。峯坂はどうだ。無表情だぜ……?
「おまえらの部活はな!! 潰れんだよ! 潰してやんだよ」
「もう無理なはずだ」
「はぁっ!?」
だいきちが目をつぶりながら冷静に話し始める。
「俺と峯坂はこの話し合いを途中から聞かせてもらった。峯坂を学校に連れてこいと言ったな。どうだ、連れてきたぞ。おまえは連れて来いといっただけだ」
「くっ……」
だいきちはポケットから何かを取り出した。
「ちゃんと録音もさせてもらった。今の殺害宣言も含めてな」
「ま、まさか……!!?」
鬼畜だぜ……兄貴!! これでもう何も言えないわけだ。俺らの見事な勝利だぜ。
「……わかった。廃部については取り消しの方向で行く。一週間前行動が役に立ったな、来遊部」
最初に見たときとは違う、汗ダラダラの眼鏡かけた犯罪者の卵が俺たちの目の前にいる。
二度と関わりたくないね、生徒会には。
「いやぁー! まさか、峯坂が学校来るとはね!」
だてみち先輩は笑顔で峯坂の背中を叩いている。
「峯坂の席は元々だてみち先輩の横だったから席替えだな」
麻由美に席をとなりに座らせる。
ちなみに席替えがあって俺の定番席のとなりに美波、白土先輩、美音。俺の前にはだいきち。そのとなりにだてみち先輩、峯坂、麻由美といった順番だ。
「一週間前行動にあんな意味があったなんてなぁ」
「たしかにすごいよね。マジすごいよ」
「すごいよね~」
美波さん、美音さん。あんたら何も知らないだろ。
「一週間前にするのは中止にすることが可能な期間なわけなんだよな」
一週間前行動がなかったら俺たち本当に潰れてたのかもしれないと思うと、感謝すべき点かもしれない。
「そういえば、はじめてだな」
「何がスカ?」
「八人全員揃うの」
だてみち先輩……。いい事言うっすね!!
「ちなみに俺は明日から家で過ごす」
感動の瞬間が台無しだな、おい! 峯坂くん。そこはもう少し、空気読もうぜ。
「私もよ」
ノリに乗らないで! 白土先輩いいノリしてますね!
「とりあえず、あと今日は一時間余裕あるぞ。どうする」
現在四時半。五時半まで部活をいつも行っている。
「部活残ってよかったねパーティーでもしますか?」
俺はなんてナイスアイデアを思いつくんだ! 神かもしれねぇ……! 褒めてもいいよレベルだぜ。
「「じゃあ準備ヨロシク」」
全員で俺をハメるとはな。
けど、これで普通に戻れる。これで部活が続けられる。これで、ちゃんと生きていける。俺の平和だ。
俺、ちゃんとやってるからな。心配することなんかひとつもねぇぜ。いつか、この姿見せてやりたいよ。
……なんてな。結論で言えば、この生活に爆弾をおいてく奴は絶対許さない。そういいたいだけさ。きっと。
一章、ジ・エンドです。どうでしたか? 二月の終わりに出しましたが、いい締めだったでしょう?
活動報告を見てもらえばわかりますが680PVに訂正加えてます。
でも、嬉しいです。増えるごとに次書こうって思えます。
二章からは一章とは違ったストーリーを持ってきますので! 是非お楽しみに!




