六章.孤がまみえるは虚実(一)
「いったい、何を言えばいいのかわかりませんね」
珍しく頭を抱える仕草を見せたユージィンは、そう言ったきり黙り込んでしまった。
蘭が怪我を負ったという知らせを受けてはいたが、どうにも予想を大きく超える事態に言葉が出ないらしい。
ストールを巻き首の痕を見えぬようにした上でコートを羽織っている蘭は、一見すると大丈夫そうに思えたのだろう。しかし、部屋へ戻りソファに座った蘭が布を外せば、痛々しい程の指の痕があり腕には包帯が巻かれている。
その様子にユージィンは顔をしかめ、何があったのかと問い詰めて来た。
それにセルアが端的にではあるが、一連の流れを説明したところだった。
重苦しい空気が漂い蘭はセルアが何か言わないのかと視線を向けるが、どうにもばつの悪そうな表情でソファに背中を預けている。
普段ならば蘭の隣へ座るのだが、どうしてか今日は側にいない。蘭とユージィンは向かい合っており、セルアはこちらから見て右手にあるソファに座っているのだ。以前からの定位置ではあるが、今となっては珍しいと思える程にセルアはそこに座っていなかった。
全員がだんまりとしている状態に耐えられなくなった蘭は、ユージィンに向けて腕を動かして見せた。
「ちゃんと動くし、大丈夫だよ? 首の痕もしばらくすれば消えるはずだし」
元気だと伝えようとした事は理解してくれたらしく、ユージィンは渋々ながら頷く。
「それは不幸中の幸いと言ったところですが……」
しかし、笑顔は見られない。表情はかえって暗くなり、大きな溜息がこぼれた。
「色々と納得がいきませんね? セルア」
ユージィンの視線はいつになく鋭く、向けられた側のセルアは黙って受け止めている。
「貴方がいるというのに、ランだけがこうも怪我をして帰って来る事になるのはどうしてでしょうか?」
特に何かを言うつもりはないらしいセルアへユージィンが言葉を続け、そしてまた沈黙が訪れた。
「わたしが飛び出したのが原因だから、セルアのせいじゃ」
「それだけでは済みません」
蘭が口を開くとすぐにユージィンに遮られてしまい、どうしたものだろうと押し黙ってしまう。するとセルアが前髪を掻き上げて一呼吸置いた後にようやく言葉を吐く。
「俺はランを守る為にいたんだ、ユージィンが正しい。すっかりアンヘリカに慣れて油断しちまってた」
「そうは言っても、どれも仕方がない気もするよ?」
二人はセルアを責めるような考え方をしているらしいが、蘭からするとそれはおかしいと思える。結局は自分が考えなしに飛び出したのだ。
セルアは眉を寄せ自嘲気味に笑う。
「そうなると、何もかもが仕方ねぇで済んじまうだろうが」
「やるべき事はすべきなのですよ。まあ、私も以前クロードにランを連れ去られているので大きな事は言えないのですがね」
ようやく笑みを見せたユージィンに、セルアはそうだったと声を上げる。
「ユージィンも俺の事を言えないんじゃねぇかよ」
そしていつも通りにあぐらをかいたセルアへ、ユージィンは呆れ顔を浮かべた。
「珍しくおとなしくしていると思えばそれですか」
「さすがに今回はまずかったと思ったんだよ。ユージィンは怒ると怖ぇからな、どんだけ言われるかと覚悟して来たんだが」
「私に怒れと言っているのですか?」
あまりのふてぶてしさにユージィンが再び目を鋭くすると、セルアは少しばかりだが姿勢を正した。
「そんなつもりはねぇよ……俺だって気にしてんだ」
「そうだとは思っていましたよ? 貴方は色々と気にかける人ですからね」
「何だよ、それ」
わざとらしく笑って見せたユージィンに、セルアは面白くないと言葉を濁らせる。
思い返せばアンヘリカでもセルアはユージィンの事を随分と気にしている様子だった。どうやら叱られる事を気にしていたのかと思うと、蘭は少々面白くなり笑い声が漏れる。
「笑うな!」
セルアが喚くと同時に、ユージィンが笑みを潜めこちらへ目を向けた。
「ランの行動にも問題がないとは言えないのですからね?」
「ご……めんなさい」
慌てて蘭が口にすれば、ユージィンは表情を柔らかいものへ変える。そうして少し間を置くと、今度は眉を寄せ何かを考えているようだった。
「どうしたの?」
蘭が問うとユージィンは視線を数度移動させる。セルアを見たかと思えば蘭の二箇所の傷を眺め、微かに首を傾げた。
「いえ、どこから話をするのが良いかに困っていましてね」
「クロードか、ヘンリクかってとこか?」
気を使って別のソファに座っていたのであろうセルアが蘭の隣に移動しつつ言うと、ユージィンは小さく息を吐いた。
「ヘンリク王子は少女がぶつかった事で斬ろうとしたのですよね? 以前、理由もわからぬままアンヘリカの男性が斬られた事を思えば、わからなくもないとは言えます。しかし、少々短絡的過ぎる気もしますね」
セルアの言葉は当たっていたのだろうか、ユージィンはヘンリクについて話を始める。
「そういや、周りの奴らは止めたがってたな」
蘭の腰へ腕を回しながらセルアが言った事で、自身もあの時を思い出す。
「そうだね。でも、どうしても止めるって程でもなかったかな? マティアス王子の名前を出されて、先視みがどうとか言って帰ったけれど」
絶対的にヘンリクを止めたいのならば、男が四人もいたのだ。斬り付ける前に止める事も可能だったと思える。しかし、彼らはそこまでをしようとはしていなかった。
セルアも同じだったらしく、頷きながら蘭の右腕へ目を向ける。
「確かにそうだな。はなっから止めてくれてりゃ、こんな事にはならなかったってのによ」
「どうしても止めたいわけでもなく……? どっちつかずな印象がしますね」
ユージィンは蘭とセルアの言葉を聞き、自分なりに考えてから話をしているのだろう。普段よりもゆっくりと話す。
「どっちつかず、か。あとは何かおかしなところはあったか?」
セルアに聞かれ、蘭は更に思い出そうとする。
「んー、ウィルナだってわかってからの様子はおかしかった、よね?」
どうやらセルアがウィルナの術師だとわかった途端、ヘンリクは大声で笑い始めた。あの異様な雰囲気は何だったのかと思いながらも説明すると、今度はユージィンが不思議そうな顔を浮かべる。
「笑った? ウィルナだとわかって?」
「なんて言やいいんだろうな、ちょっとおかしいと思っちまいそうなくらい笑ってたぞ」
「その後にアンヘリカとウィルナは仲が良いとかって言ってたね」
セルアと蘭が順に告げると、ユージィンは首を傾げながらも口を開いた。
「よく、わかりませんね。とにかく、ウィルナだとわかりそのまま帰ったという事ですか?」
それを聞いたセルアはちょっと待てと言うと、状況を改めてを思い出し始めたらしい。視線を動かしつつ、自身の髪に触れる。
「今思うと、ウィルナだとわかったから止めたのかもしれねぇな。アンヘリカの奴ならまた違ったのかもしれない」
「ウィルナだと止めるの?」
蘭は不思議に思い聞く。
「俺はな、相手がシェラルドの人間だから迂闊に手が出せねぇと思ってた。ましてや第二王子ともなりゃ、気を使わないわけにはいかねぇ」
「それが後手に回った原因ですよね?」
ユージィンが言うと、セルアは口調を少し荒げた。
「そりゃそうだろう。基本的に術師はアンヘリカにいない。ウィルナとシェラルドだけに素質がある奴が生まれて、国に留まらされる。あの場で術師だと知られるわけにはいかねぇだろうが」
だからアンヘリカは魔力で守られる事もなくいたのだろうかと蘭が一人思っていると、その間にも二人の会話は進んでいく。
「私もそう思いますね。しかしそこでクロードが斬りかかったのでしょう?」
「斬りかかりそうだった、が正解だな。その前に止めちまった」
セルアが己の手のひらを揺らしながらユージィンへ見せると、仕方のなさそうな頷きが続く。
「さすがに王族を傷付けるわけにはいきません。アンヘリカとシェラルドの間で大きな問題になるのは目に見えています」
「だから、使わざるを得なかった」
「そして、そのおかげで周りはヘンリクを止めた……と言ったところでしょうかね」
ユージィンの意見に蘭は首を傾げながら聞く。
「アンヘリカの人なら良くて、ウィルナの人は駄目って事?」
「ただのウィルナの民なら斬っただろうな、おそらく術師の俺がいたから止めたんじゃねぇか?」
「姫がいない今、こちらはシェラルドと事を構えるわけにはいきません。それは向こうも同じという事なのでしょうか」
ユージィンは予想の範囲ですがね、と念を押して続けた。
「向こうから停戦を持ちかけて来た事を考えると、あちらにはウィルナと戦う意思はないと思っても良いのではないでしょうか?」
その意見にセルアは難しそうに首を捻る。
「マティアスの名と、先視みって言葉も出てる。第一王子が先視みを使った結果によってはあり得なくはねぇ……のか? とにかくヘンリクが先視みを持っていない時点で国の命運に関わる事を控えさせるのは確かだろうな」
どんなに意見を出し合っても、想像の範疇を超えることはない。ユージィンとセルアは他にも色々と口にはしたが、これといった案は出ないらしく揃って曖昧な表情になってしまった。
「わかんねぇな」
セルアが少し苛つきを見せれば、ユージィンは溜息をつく。
「とにかく、このまま大事にならなければ良いのですがね。仮にシェラルドが何か申し立てたとしても、こちらはあくまで仲裁した立場ですからどうともできるでしょう」
「実際に俺は二人を止めただけだからな、ランだってアンヘリカの子供を救おうとしたんだ。こちらの否はないだろう? クロードもまあ、何とかなるだろ」
最後は少し投げやりに言ったセルアへユージィンが視線を向ける。
「その件に関しては、です」
「それはわかってる」
少々咎める口調で言われたセルアは、そう返事をしつつ蘭の首へ優しく触れた。
「こっちはどうするか、だろう?」
いまだ消えずに残された指の痕は特に痛みもしない。だが、こちらを眺めるユージィンとセルアの表情は痛々しいものを見ていると物語る。
「そうです。何故彼がそのような行動を取ったのか本当にわからないのですか?」
ユージィンの表情も口調も、ヘンリクの話をしている時よりもずっと厳しくなっている。
「俺は外に出ていたからわからねぇ、あの建物内なら大丈夫だと思っていたのが甘かった」
蘭の首へ置かれたセルアの手からは優しさを感じたが、表情にはそんな雰囲気は微塵も感じられず声は己の迂闊さを悔いているのか暗い。
「私もあの宿は信用に足りると思っていましたよ。ですが、今回の事を考えると簡単にアンヘリカへ行くべきではないのかもしれませんね」
クロードだけではなく、マルタを含めた人達をも疑うユージィンの口ぶりに蘭は驚く。
「マルタもどうしていいのかわからないって言ってたよ? 今回が初めてじゃないみたいな感じだったし」
「貴女はそれだけの傷を負って帰って来たというのに、アンヘリカへ行きたくないとは思わないのですか?」
眉をひそめたユージィンに蘭は困ってしまう。色々な出来事があり、たくさんの感情が自分に湧き上がったのは確かだ。しかし、それでアンヘリカ全てを否定できるかと言えば違った。
「怖かったよ? でもわたしがヘンリク王子に斬られたのはソニアを庇ったからだし、仕方がないのかなって思えるところはある。クロードの事は殺されるかとも思ったし、その後はクロードに触られるのも嫌だった。でも、あの姿を見ていると何ていうか……クロードの方が大変なのかな、とも思えたっていうか」
本来ならばもっと恐れなくてはならない状況であるはずだと、自身でも理解していた。刃物で斬りつけられる経験などあるはずもなく、首を絞められ息の根が止まるような事態に陥った事もない。
二度とアンヘリカへは向かいたくない。クロードにもヘンリクにも会いたくないと思う事こそが正常ではないのかと感じる部分はあるのだ。
しかし、何故か蘭はアンヘリカそのものを拒もうとは思えない。これまで何かしらの手がかりを得てきたように、全てには意味があると当てのない何かが訴えかけているような感覚すらあった。
とにかく思った事を伝えようと必死に話しているとユージィンは苦笑する。
「私にはできない考え方ですね」
笑みを浮かべてはいるが酷く冷めた瞳がこちらを見つめていた。蘭の考えを聞きはするが本当に理解できないと言いたげな様子に、セルアが珍しく同意する。
「俺も初めはそう思った。だが、クロードを見てランの言う事も少しわかった気もする」
おや、とユージィンが驚いた表情を浮かべると、セルアも小さく笑う。
「あいつに会ってすぐにぶん殴ってやったんだ。倒れるくらいに思いっきりな。クロードは起き上がって俺を見はしたが、何を言うでもなくいた。この世の終わりみたいな顔してやがった、どうしたもんかと思って何故あんな事をしたのかと聞けば、覚えてねぇって言いやがる」
どうやらセルアはクロード自らに話をさせようとしたらしい。しかし、クロードは覚えていない。どうしてあんな事をしたのか、本当なのかも、何もかもがわからないと繰り返すばかりだった。
それに困ってしまったセルアへ声をかけたのが間に入ってくれていたマルタであり、彼女はクロードがここで暮らすようになった時点ですでにこうだったと言った。
「大切にしている生き物をいじめちまったり、好きらしい女に傷をつけたりする傾向があったらしい。原因はわからねぇし、クロードは綺麗さっぱり忘れちまってるって事だったが」
マルタの言葉を説明しながらも、どこか納得し切れていないのかセルアの表情は曖昧だ。黙って聞いていたユージィンの顔にも疑問が浮かんでいるように見える。
「クロードと二人きりにしない方がいいと言われてはいましたが、こうも大事になるとは思っていませんでしたね」
「ユージィンは何て聞いてたんだ?」
以前マルタからクロードについて何かを言われていたらしい事へ触れるセルアに、ユージィンは首を横へ振った。
「とにかくランと二人きりにするのは避けて欲しいと言われただけですよ? 傷物にはしたくないとマルタが言ったのでその通りなのだと思っていましたが、まさかこんな意味合いを含んでいるとは……」
「屋敷に侵入しようとした時を考えると、どっちの意味も含まれてたって気はするけどな」
溜息混じりに言ったセルアが、蘭の頬に触れる。何だろうと蘭がそちらへ視線を向けると、セルアは答える事はなく今度は唇で頬に触れた。
「……もう。真面目に話しようよ?」
魔力を移す作業は必要なものであり蘭は軽くたしなめるだけに留める。するとセルアは口端を上げるだけだ。
「改めて無事で良かったと思ったんだ、いいだろ?」
「それは、ありがと」
事を荒げる必要もないと蘭は簡単に頷く。怪我をして寝ている間、来客がいない時に限り蘭へ触れていたセルアは、普段よりも魔力を移せてはいなかったのだろう。よく暴発もせずにやり過ごせたものだと今更ながらに思いながら、その分を受け取らなくてはと蘭はセルアの行為をそのまま受け入れる事に決める。
そして思考はクロードへと戻り、この屋敷へ入り込もうとして魔力に吹き飛ばされた時を思い返す。
「でも、ここに入ろうとした時のクロードは自分の行動を覚えていたよ?」
確かに気絶し目覚めたクロードは、自身の行動をしっかりと把握していた。誤魔化そうとはしたが、それは己が何を考え何をしようとしたかを踏まえた上での行為だった。何かが欠落していたとはとても思えない。
「そうですね。あの時は会話も成り立っていましたし、覚えていないという状況とは違うのでしょう」
あくまでおそらくとしか言えないのだが、そうなのだろうと三人が顔を見合わせながら頷く。
「今回は覚えていない。俺達は初めて見たがマルタはそうじゃねぇ。何か理由があるって事なのか?」
セルアの言葉を聞きながら、蘭はふとクロードの台詞を思い出す。
「そういえば、死なないよね? って聞かれた」
クロードは蘭は死なないのか? そう聞いて来た。絶対に死なないのかとどこか不自然な質問を投げかけて来たのだ。
「絶対に死なねぇ? 何だそりゃ」
一通りを伝えるとセルアはわけがわからないと首を捻る。それとは違いユージィンは神妙な面持ちで、死なない? と呟き、考え込み始めた。
「よくわからないけど、そう聞かれたの。怪我のせいで死なないとかじゃなくて、根本的? って言うのかな、とにかく死んでしまう事自体にこだわってたのかな?」
それを聞かれ言葉に詰まっていると一気に首を絞められた。その間にクロードが何を思っていたのかは皆目見当も付かない。だが、そこに何かがあるとは思わされる。
「クロードの様子はランが斬られた時からおかしかったのですよね?」
「たぶん」
ユージィンに聞かれ蘭が頷くと、セルアも同意した。
「あの辺りからぼんやりしてたな。呼んでも反応しねぇしで、こっちは困った」
セルアに無理やり引きずられたクロードが思い出される。あの時点でおかしな部分は確かにあったのだ。
「ランが斬られた事と死なない事、それがクロードの行動の一因である可能性はありそうですね」
「斬られた事と、死なない事?」
ユージィンの意見に蘭は疑問を覚え、セルアは心底嫌そうにその時の感情を口にする。
「俺はあの時、ランが死ぬかもしれねぇ。少しばかりだがそう思った」
蘭は自身がとにかく駆け出した事を思い出し、そう思わせる程に危険な行動を取ったのかと改めて気付かされた。聞きづらいとは思ったが、敢えて言葉に乗せてみる。
「そんなに、危なかった?」
するとセルアは目を吊り上げ声を荒げた。
「危なかったどころじゃねぇだろうが! 急に走り出した先を見たら、剣を振り上げた奴が立ってたんだ。あれは死にに行ってるようなもんだぞ」
思っていた以上に強く言われ、蘭はごめんなさいと小さく呟く。そして、こちらを見ていたユージィンが告げた。
「クロードもセルアと同じように考えたのではないのですか?」
「そりゃそうだろうな、あれは誰が見たってそう思える」
セルアは当然だと頷き、蘭はユージィンが一体何を言いたいのだろうかと思いながらも、流れに任せようと無言のまま二人を見比べる。
「ランが死んでしまうと思う事と、死なないという言葉に何か接点があるのでは?」
「……例えば何だよ?」
セルアが問うとユージィンは、困りましたと首を傾けるだけだ。
「それはわかりませんよ。しかし、何かがありそうではないですか?」
「結局はわからねぇか」
首をすくめたセルアへユージィンが静かに笑う。
「見てもいない私には、これくらいしか思いつけませんよ」
何かが前進したわけではなかったが、どこか悪くはないと思わせるユージィンの意見に蘭とセルアは顔を見合わせ頷いた。そして、何かを得ようと更に考えを巡らせたが、結局思いつく事はなく話はここで途絶えた。




