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私的哲学

ひととの距離がわからない

作者: 羅志

 人との距離感が分からない。

 此方が近付いた気になっているだけで、相手からしたら遠いままであることはよくある。

 そのくせ、正しく見れば相手から近付いてきてくれているのに、此方が壁を作って距離を置き続けているのが真実だ。


 だって近付くのは怖いから。

 近くにいたのに、遠ざかられるのが悲しくて、苦しいから。

 なら最初から近付かなければ良い。

 そうやって格好つけて距離を置くくせに、結局ひとりがさみしくて、楽しんでいるまわりがうらやましくて、そちらに近付こうとする。

 そして近付いた気になって、実際には遠いままの距離感に苦しくなる。


 近付く努力を怠っているくせに、頑張っている気になって、自分勝手にかなしんで、くるしんでいる。

 それすら、もしかしたらふりなのかもしれない。錯覚かもしれない。


 人との距離感以上に、ひとの心も、自分の心もわからない。

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