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初戦闘 <ファーストコンタクト> (チャプター2)

前回の続きです もし読んでいないのであれば前回を読んでから見ていただきたいです

開いていただきありがとうございます

2人は光に包まれた約一秒後ゆっくりと目を開けると

薄暗い部屋の中にいた

(何があった! どこだ ここは!)

あたりを勢いよく見回す

芸人の作業部屋なのか 電子機器が配置され

全てに電気が供給されている

しかしコンセントの刺さっている部分は壁に埋まって固定されている

修斗の隣では怯えた顔の未来が固まっている


2人が困惑していると芸人は低い声で尋ねる

「...なぁあんたらなんで能力持ちを集めてんだ?

世界平和とやらか?」

「...そんな理由でも人を傷付けちゃぁいけないぜ?」

  一呼吸

「てめえら みてぇな奴がいるのを見逃すのは

()()()()()()()()俺は俺の信念に従う!」

鉄パイプらしきもをこちらに向けてくる

その目は人を楽しませる芸人ではなく

勇気の裏に恐怖の隠れた 何かを守るものの目だった

が そんなこと修斗にはどうでもいい

「待てって! 俺らも同じで追われてんのよ!」

(やべぇ 味方が敵になった!しくったか?)

「そうなのか? お前らも?」

鉄パイプを握る力が弱まる

「そうそう!! 啖呵切ったとこ悪いんだけどよ降ろせ

その暴力的なもの!」

少し芸人が考え込む

(このガキたちが? ...ちょいと試すか)

「いや〜そうなのか悪い悪い 早とちりしたよ」

芸人らしい目に戻る

「いや〜そっちのにいちゃん 目つきが悪いわ

口調は荒いで怖くてよ〜」

芸人がにこやかに話す中

修斗のフラストレーションがたまる

(こ...こいつ)

「なんつーか...モテなさそうっていうか」

そう言いかけた瞬間 修斗の手から鎖が放たれる

ジャラララ!! と音をたて壁に激突した

「てめぇ!! 好き放題いいやがってよぉ!

一旦大人しくしてから話聞いてもらおうか!?」

唾を飛ばしながら修斗は怒鳴る

「しゅ 修斗くん!? 急に何!!」

「ボロを出すのが早いな〜」

(...()()()とやらをバカにしたらボロを出すと思ったが

違うとこで...思わぬ収穫だ)

「仲間なんじゃねーのかよ? おいおい」

薄ら笑いを浮かべ芸人は再び戦闘態勢に入る

(女が驚いた? 仲間にしちゃ関係が浅いか?)

「ま 一旦ボコってから話聞くよ」

(わぁぁ どうしよう私の知らないうちに喧嘩に...)

「修斗くん い いったん落ち着こうよ...ね?」

未来が囁く

「いや! こいつは必ずここで潰す!」

修斗はもう全くもって正気ではない

「...2対1で戦い成立だな んじゃまた後で」

本日3回目のまばゆい光

そこにもう奴はいない

「おい!どこいったんだぁ! 隠れてんじゃねぇ!」

修斗はがなりたてる

ジ...ジジ..... 機械の起動音がする

「さぁ どんだけお前らは耐えられるかな?」

楽しそうな芸人の声

(スピーカーから話している? そんなこともできんのか)

「どこから出てくるかわからないってことね...」

モニターに囲まれている未来と修斗は自然と背中合わせになる

(...もう! なんでこんなことにコイツふざけんな...)

未来のフラストレーションが限界に達する

「修斗くん いい! 終わったらしっかりあの人を説得する わかった!?」

修斗は萎縮して 「ハイ...」と弱い返事をする

蛇に睨まれたカエルという言葉がよく似合う様

(あいつら喧嘩してる...てか女の方こわ)

ジジ... もう1度放送が入る

「喧嘩すんなよ〜 緊張感ね〜な〜」

(さてと...まずはジャブかな パチンコ玉とかでいいか...

俺の能力はただ電気を移動するだけの能力じゃねぇ)

芸人はポケットのパチンコ玉を一つ取り出して

モニターの()()から修斗たちを見て

狙いを定めてパチンコ玉をぶん投げる

(っ! 危ない!!)

未来は危機を察知し修斗を突き飛ばす

その刹那  バキン!  目の前を何かが通り過ぎ

地面に激突する

(なんだ! 銃に撃たれたのか!?)

地面を咄嗟に見ると何かキラキラしたものが地面に

()()()()()()

取り出すとぺちゃんこになった鉄だった

埋まっていた場所は同じ形に穴が空いている

(当たったら...いや死なないな...多分 きっと)

「サンキュー 未来さん まじ危なかったわ」

一方芸人は思考を巡らせる

(あいつ()()()()()()() 俺の動きを見てたのか?...そうじゃなきゃ説明がつかねぇ...あとは未来を見るとかか)

芸人は戦闘に関しての天才だった冷静で客観的に物事を考える

「お前今()()()()()な確かにそれなら当たらない俺へのアンチピックだ」

「なら! 物理的に避けさせなけりゃいい」

(この能力はまずい! とっとと終わらせる!)

「修斗くん!鎖!」

未来に忠告されて鎖を伸ばした瞬間

バチバチバチ!!

鉄球のショットガンが何回も違う方向から飛んでくる

修斗はいくつか体にモロに受けたがいくつかガードした

しかし守る手段のない未来はほぼ全弾ヒットした

(勝った!! 回避役を潰したならいける今しかない!)

モニターから素早く飛び出しパイプを振りかざす

「喰らえ! カスが!」

勝ち誇った芸人はおもいっきしパイプを修斗の頭に

ぶつけた()()()()()

「は?」

芸人の予想と裏腹に修斗は横目で芸人を見て

パイプを右手でキャッチし鎖をパイプに巻き付ける

「単純バカかてめぇはよ〜」

ニヤリと意地悪い笑顔を見せる

「勝ち誇って最後打った時からそのまま移動せず出てきたなお前...()()()()()()()サイコーの気分だよ!お前みたいな勝ち誇ったやつをビビらせんのはよ〜」

(コイツ...ただの短気なガキじゃねぇ こういう時は

逃げるしかねぇ)

芸人は修斗に背を向け走り出す

「逃がすわけねぇだろ!」

修斗もそれを追うように走り出し鎖を芸人に打ち込んだ

だが ガキン!! 音がする

修斗は滑って体勢を崩し鎖を外してしまった

奥の壁に鎖は刺さっていた


(なっ! いつもの不幸だ...肝心な時に...)

だが修斗には焦りはない

(だが()()()()()この程度なんともない なんら問題はない)

その瞬間 鎖が修斗を引っ張った

修斗は壁に凄まじい速さで壁にぶっ飛び芸人を追う

先にモニターまで少し先に辿り着く

(あいつ鎖で加速しやがった! だがタッチできれば...

俺の()()()()()だ)

「じゃあな!鎖のガキ!」

まばゆい光が修斗を照らす

「逃すか!」

修斗は腕を振り下ろすが芸人には当たらない

「狙ってんのは...()()()()()()!」

修斗の手にはいつのまにか未来からもらったカッターがにぎられていた

「コンセントは固定されているが...電気が通わなければ

そのモニターから出れないよな〜」

芸人は勝ち誇った修斗の声を聞いたが

焦ってなどいなかった

(バカが!ならモニターから出て女を人質にすればいい話だ! お前は今カッターでコードを切って

体勢が崩れている!俺の方が先に女に触れる!)

芸人はすぐにモニターから出ようとした


がしかし

「で出れねぇ なんでだ! 出しやがれカスが!」

芸人はモニターの画面側からすらも出れなかった

「やっぱし出ようとするよな やっぱ単純バカだなお前

お前は画面側からしか出れないならピッタリ地面につければスペースがないからな 予想的中だ」

にやにやと修斗は笑っている

「つまりお前は逃げた時点で詰んでたんだよ」

芸人はもう出ようとはしなかった

(完敗だ...これから俺もあいつらみたいに()()()に洗脳されんのか?)

芸人は負けを認め次のことを考える

(そんなのが嫌だ俺の信念捻じ曲げるくらいなら死んだ方が幾分かマシだ)

「おい!俺は絶対罪のない人を傷つけるおまえらみたいなやつにはならねぇ!」

モニターから声がする

「だ か ら! 違うって最初から言ってんだろ!

出してやるから! 喚くな!こっちも疲れてんだよ」

修斗は芸人よりも大きな声を張り上げる

「...は? まじで仲間なのかお前ら?」

「最初から言ってただろ! 出してやんねぇぞ!」

修斗はイライラし始める

「わかったわかった! 話をしよう」

モニターを表に向けると芸人が出てくる

「...なんだその 悪かったな」

バツの悪そうな態度で芸人は話しかけてきた















読んでいただきありがとうございます

よければ感想など書いていただけると嬉しいです

xのアカウントを作りました投稿したらこれでわかるようになります

文章構成のダメ出しなどもこちらにもぜひ送っていただきたいです(リプライ dmなど)

https://x.com/tyobimochi

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