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始まりは鎖のように連なって (チャプター ➖1)

今回は出てきた敵キャラにも一応設定があり

その過去編を描きました

書いたのは未来を攫った謎の女です

※メインストーリーに少し関係があるので

読んでからだとより楽しめます

修斗と未来の騒動から半年前

宮崎 宮奈(みやざきみやな)は青春を謳歌する

普通の大学1年生だった 今日も講義終わりに

いつものように彼氏の家に訪問する

「悠人〜入るよ〜」 

「うぃ〜 来てくれてありがと〜まじ愛してるわ宮奈〜」

いつものように藤原 悠人(ふじわらゆうと)

はテレビを見ながら彼女に軽口を叩く

宮奈はこの男にくびったけだった

かなり整った顔

身長も182センチもあり完璧に近いスタイル

年上らしい落ち着いた雰囲気

極め付けに女たらしの才能もあった

彼女と悠人は大学の軽音サークルで出会った

悠人とは違いまじめに軽音サークルの活動をしていたら

ちょろそう という理由で悠人に目をつけられ

軽音の練習という大義名分で近づき

2ヶ月経った今では 

宮奈は完全に悠人のことを信用しきっていた

普通の人ならこいつは真剣に恋愛をしていない

と分かるのだが 宮奈はおとなしめの性格だったせいで

恋愛経験はなく目の前の悠人だけを見ていた

恋は盲目 言い得て妙である

「ねぇ 今度また旅行でも行こうよぉ〜

最近悠人大学にも サークルにもきてないし

最近でかけてないじゃん!!」

宮奈は甘えた少し大きい声を出す

「わかった わかった 宮奈の行きたいところ行こう」

少しめんどくさそうに悠人は受け答えをした

「もう〜 いっつもそれ言ってない?まぁ悠人幸せそうだしいっか」

「...あっ もうバイト行かなきゃ!またバイト終わりくるね悠人! それじゃ」

嵐のように彼女はマンションから出て行った


「.........はぁ」 悠人は髪をクシャクシャかきむしった


15分後 バイト先の控え室にて


「ねぇ〜 ほんとに大丈夫なのぉ? あんたの彼氏?」

「大丈夫だって! なんでそんな信用ないのさ!?」

「だってあの人コロコロ彼女変わってたの宮奈も知ってたでしょ?」

「そんなん!自由じゃん!! 優花は心配性だなぁ〜」

宮奈は忠告をまじめに聞かずヘラヘラして

惚気話をいつものように話し出す

「この前悠人がさぁ〜」 「うんうん」

優花もいつものように話を聞いてあげる

(まぁ 幸せそうならいっか ほんとにあの先輩も改心したかもだし... )


6時間後の夜9時

宮奈はバイトを終えまた悠人の家に向かう

「悠人〜入るよ〜」 笑顔で宮奈はドアを開ける

「バイトお疲れ様」 悠人も笑顔で応じる

早速今日の出来事を 親に話を聞いてもらう子供のように

話し出す

「あのねぇ〜 今日もバ先の子に なんか悠人は

付き合わない方が良かったみたいなこと言われてさ〜

ひどいよねぇ 人の彼氏をさっ!!」

宮奈は少し怒り気味で話す

「まぁ〜 大学も最近行ってないしな〜...なんかごめんな宮奈...」 スマホから目を逸らし答える


しばらく ゆったりした時間が続いた


「ごめん宮奈今日実は来客があってさ...

もう今日は帰って欲しいんだ...」


「.........え こんな時間に?」

流石の宮奈も これには疑問が出た

ふとさっきの優花の発言が頭をよぎる


「う...うん」

勘付かなかったというより宮奈は()()()()()()()()()()

「じゃあ....帰るね」 笑顔を必死に作り早足でマンションの部屋から出る

「....あぁ」 (考えるのはよそう....きっと違う

いや......彼女が信じなくてどうするんだ!!)

自分にめちゃくちゃな理論を言い聞かせる


瞬間ふと気づく(スマホ!!!!)

(気づいて良かった〜ちょっと気まずいけど戻るか...)

振り返りまた扉を開けると

そこには聞こえるはずもない話し声が聞こえた

(え.......?) 先ほど考えた最悪の状況が起きる

気づいたらさっきいた部屋まで宮奈は走り出した

扉を乱暴に開けるとそこにいたのは

見ず知らずの女とこちらを見ている悠人だった

「.....最低」 「......」 6畳半 7秒の沈黙

宮奈はさっきいたところからスマホを拾い上げ

悠人と目を合わせることなく帰ろうとする....が

(....やっぱり...許してはおけない!!!)

遅れて怒りが湧き上がる

その瞬間  パァン!!! という音と共に悠人は唸り声を

あげその場に座り込む

宮奈は初めて人に暴力を振るった

その時宮奈の中で思い出と怒りの感情が交錯する

(こいつはこんなことで許してはいけない()()()()()()()()())

ゆっくりとキッチンへ行き慣れた手つきで包丁を出し

泣きながら言い放つ 「死ね....悠人」 

「あ...あぁ」 悠人と女は恐怖を顔に浮かべる

その時初めて悠人の視界を宮奈が独占した

逃げる悠人を宮奈は追う 玄関までの廊下まで来た時

ドンッ!! 宮奈は後ろから取り押さえられる

(.....?) そう取り押さえたのは 二股相手だった

「あなたも...甘い言葉に...あいつに騙されたんだね....」

その声色はどこか悲しそうだった

その女はどことなく宮奈と似ていた

大人しそうで 小綺麗な顔 

だがそんな自分を思う健気な女のことを見ても悠人は

逃げるのをやめなかった 

(逃がさない こいつは私から()()()()()()()()())

その瞬間廊下は先の見えない道に変わった

強い願いは藤原 悠人を決して逃すことはなかった


宮奈は 不気味な笑みを浮かべ こう呟く 

「これでもう....安心だ」

悠人は走り続けたが出口はなかった

その時 ビュン!! という音と共に

宮奈が目の前に現れる

「待て!! 待ってくれぇ 許してくれぇ!!

あぁぁぁ!!!!!!」


その時初めて宮奈は悠人という人物を自分を弄んだ最低な野郎を()()

「もう迷わない」

包丁は血に染まった


その後藤原悠人は捜索願が出され警察に捜索されたが

髪の毛1本さえ見つからなかったそうだ





宮崎 宮奈(みやざきみやな)


能力名

白銀の迷宮城(ラビュリンス)

道 あるいは部屋を自分の思う通りに作ったり

形や仕組みを作れ迷宮内では瞬間移動や浮遊などが可能

壁の中に自分だけ入れる部屋を作り

死体を隠すといったような芸当もできる


























読んでいただきありがとうございます

よければ感想など書いていただけると嬉しいです

xのアカウントを作りました投稿したらこれでわかるようになります

文章構成のダメ出しなどもこちらにもぜひ送っていただきたいです(リプライdmなど)

https://x.com/tyobimochi


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