第5回 運動会の謎
「忘れちまったか、俺だよ俺、ハンバーグだよ!」
違います。私です。ジュー。
改めまして。
皆様こんばんは。私です。
唐突ですが、私は3月生まれの牡羊座です。
これまた唐突ですが、前年4月生まれの牡羊座に殺意を抱いていた時期があります。
言い過ぎました。すみません。単なる嫉妬です。
お気付きですね?
そう早生まれなんですよ。
年度でいえば遅いはずなのに「早生まれ」とはなんぞ?
いえ、知ってます。
早生まれの意味はさておき。
ここでさらに唐突ですが、本名(実名)は『あ行から始まる名前』です。
さすがにもうお気付きですね?
いえ、わからなくても大丈夫です。
そうです。
実は私、人生において運動会で一等賞を取ったことがありません。
一度も、です。
正確には中2以降は運動会ボイコットしました。ズル休みです。
さてその運動会。
学校や地域で変わると思いますが、徒競走などの全員参加の種目、背の順番か50音の出席番号順のどっちかじゃなかったですか?
すみません。
最近の運動会事情には疎いので、今は違うかもしれません。
なので妄想が混じってます。
おい! なんのための体育の授業なのだ。
生徒の体力の差や、身体能力の差はわかってるよね?
私の通知表の体育、1だったぞ?
なのになぜ、身長や名前順で走る組を決めるのだ?
わかりやすいから?
管理しやすいからかい?
それとも何かい。
格差があるって、わからせたかったのかい?
こっちはなぁ、もう走る前から
「あーこの組み合わせなら〇〇が一等だな」
ってわかるんだよっ!
取り乱しました。申し訳ございません。
私、子供ながらに
「私がどんくさいのは早生まれのせい」
って、言い訳してたんですよね。
なので、早生まれに嫉妬した時期があったと。
運動会って家族が見に来るじゃないですか。
家族も楽しみなんですよね。
我が子や孫が、一生懸命走るならその姿を応援してあげたいし。
運動会楽しみだった! 大好き!
その気持もわかります。
全然否定するものではありません。
負ける悔しさからも、学ぶものが多いこともわかります。
そうでないと『努力して勝つ喜び』も嘘になってしまいます。
「俺の中ではやっぱ、お前が一番だったな。良く頑張った! かけっこ好きか? そうか嫌いなのか。じゃあ違うことでも良いぞ? なにが好きだ? 父ちゃんはお前がやりたいなら何でも応援するぞ」
私が聞けなかったそんな会話、そんな家族の姿を妄想する私でした。