第2回 空想は物語だけとは限らない
男子が全員ガ○プラやジオラマが好きだと思うなよ!
唐突に失礼しました。
改めまして。
皆様こんばんは。私です。
実は私、もういい年したおっさんなんですよね。
そういう『設定』の可能性も大いにありますので、おばさんかもしれないし、もしかしたら超絶美少女JKかもしれません。シャンパンコールするホスト系かもしれませんし、実はあの有名YouTuberかもしれません。過信は禁物です。
話を戻して。
私、シル○ニアファミリーとか好きだったんですよ。
木をモチーフにしたファンシーな家に、小さなキッチンやテーブルとか置いてあって、ディフォルメしたウサギやクマが可愛い衣装で立ってるなんて、嫌いになる要素ないじゃないですか。
そのシルなんとかの人形を、曾祖母の家に1体だけ置いていました。曾祖母は小学2年生頃に故人になりましたけどね。
諸般の事情で幼少の頃から『私だけ』曾祖母の家に泊まるのが多かったんです。
まぁ寂しかったんでしょうね。
子供でしたから曾祖母のことは「ひーばー」「ひーばーちゃん」と呼んでいました。
「フィーバー」だとエキセントリックでサタデーナイトになるのでお間違いなく。
もう記憶も曖昧で微かなんですが、読んでもらった本があります。
タイトル不明の「料理のレシピ本」です。
曾祖母の家に絵本は確か無かった気がします。
おそらく私が駄々をこねたか、ねだったりしたのでしょう。
写真付きのレシピ本を見ながら、その写真を指差して料理名とか、使われている野菜の話をしてたような記憶があります。
ここからは想像でしか無いのですが、おそらく――
ー―どんな味かわかる? お醤油が入ってるみたい。お砂糖も入ってるね。
――強火で30分だって。長い針が半分回るくらいね。
――このお野菜はなーんだ? ピーマン? ブブー! 正解はパプリカでした!
なーんて、会話がなされてたんじゃないかと空想します。
そのレシピ本の記憶と一緒にあるのが「すいとん」です。
「だんご汁」とも言うんでしょうか?
一緒に作ったかどうかも定かではないんです。
でも一緒に食べたんだと思います。
これも想像ですが、作ってみたいとか言い出したんだと思います。
――じゃあ「ひーばー」と一緒に作ろうか。
――この粉を今からお団子にしよう。お砂場で作るお団子みたいね。
――煮えたかどうだか食べてみよ♪ むしゃむしゃむしゃ。まだ煮えない♪
こんなやり取りがあって、一緒に食べたんだったらいいな。
なんて空想する私でした。