第1回 どうせならエッセイも書いてしまおう
皆様初めまして。
玲 枌九郎と申します。
小説家になろうに初作品を投稿して、そろそろ10日になります。
短編ではなく、いきなり中長編になりそうなモノを書き始めてしまった愚か者です。
文章の書き方とか魅せ方、読んでいただける作風とか、まったく、これっぽちも勉強せずに、勢いだけで突き進んでしまった訳なんですが。
たぶんあるあるなんでしょうね。
構成とかプロット? 下書き? ダッシュに三点リーダ? なにそれ? ってな感じで文章の基本からわかってませんでした。
いや、正直に言います。今も良くわかってません。
本はめっちゃ好きなんですよ。
読むのは。
たぶん万は読んでます。誇張かもしれません。
そんな私ですが、忘れられない本があります。
ドイツの作家、エーリヒ・ケストナーの著書「エーミールと探偵たち」という児童文学本です。
かなり有名な作品なのでご存知の方も多いかと思います。
雑なあらすじだけ書きます。
「田舎に住む少年が母からお使いを頼まれ、汽車で祖母のいる町まで向かうが、汽車の中で知り合った男にお金を盗まれ途方に暮れていたが、町で知り合ったガキ大将とその仲間達となんやかんやあって仲間になり、ドタバタしながら男を捕まえ、無事お金を取り戻し、祖母に髪も切ってもらって良かったね」
って感じの話です。
確か100年近く前に書かれた作品だったと思います。
始めて読んだのは小学校3年生だったかな?
当然原書ではなく翻訳本で新書サイズ。
もうほんと、擦り切れるほど、実際擦り切れたんですが、何度も何度も読んだ本でした。
エーミールの挿絵が、オレンジ色の背景の単色刷りで描かれていて、『スヌーピー』のチャーリー・ブラウンがもう少し大きくなったらこんな感じかな? とか妄想してました。
ドイツの田舎町『ノイシュタット』で生活してるエーミール君のセリフに時々『ノイシュタットっ子』って出るんですよ。
どんな場所なんだろうか、日本の田舎とは違うんだろうなと空想していつか行ってみたい場所の一つになりました。
お金を盗んだ男も『山高帽の紳士』って表現してあって、当時の私はその『山高帽』がわからず、シルクハットを想像してました。
今ならネット検索ですぐ調べられて便利ですよねー。
ガキ大将のグスタフがラッパを持ってるんですが、警笛ラッパって書かれてて、どんな音色なんだろうとリコーダーを吹いてみたもんでした。
今でも電車や新幹線に乗ったとき『山高帽の紳士』がいたら……と、想像してしまう私でした。