火力発電
「というわけで、発電機を作る。何か質問は?」
「大ありですよ。というわけでってどういうわけですか、あと、そもそも発電機って何ですか」
「電気を作る機械、つまり道具だな。電気って言うのは・・・まあ雷魔法みたいなやつだ。魔力は使わないけどな」
「はあ、とりあえず、病院に行きましょう」
「なんでだよ!おい、やめろはーなーせー、俺はまともだ。ほら、ええと、そうだ円周率も言えるだからな、な、精神科に連れて行こうとするな」
「円周率?やっぱり変です」
「くそったれが」
「剛力」
「っておい魔法を使うな卑怯だぞ、反則だ。って痛い痛い痛い痛い、分かった大人しくするから、エルフの魔法はシャレになんねーってなあ、アイリスそろそろ腕が折れる。だから離せ、このままだと病院にお世話になる理由が変わるぞおいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
バキッ
その後、腕はアイリスが治癒魔法で治して強制的に病院に連れて行ったとか。
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酷い目にあった。が、水に流して発電機作りに取り掛かる。決してアイリスが怖いのではない。
すんません。やっぱ怖い。
まぁ、それは置いといて、発電機には、強力な磁石がいる。そこで母親が役に立つ。雷魔法の適正があり、魔力が高いからだ。
「魔法見せてくれ」
「本当に見たいの?」
恐らく魔力がないことに気を使っているのだろう。
「ああ、それはもう盛大にぶっ放してくれ」
「は?」
用意したのは鉄の棒にリン酸を塗って銅線を巻いたもの。それを四つ。ここに強い電気を流す。それによって強力な磁石が作れる。
地球の磁石もでかいコイルに鋼鉄とかネオジムとか潜らせてるだけだ。
「ここに全力で雷魔法をぶっ放してくれ。遠慮は要らない強ければ強いほどいい」
「なんかイメージと違うけどまあいいわ。雷撃鉄槌・強」
「全力でいいっつったけどマジで上級魔法を強化しやがった」
これマジの雷より強いじゃんとか思った。凄すぎて何故か広島弁になった。
「これで完成ってくっついて離れない」
結局離すのに一日掛かった。
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銅板を叩いて丸くしたものを二枚。次にタービンを用意、そう皆さんご存知火力発電だ。
タービンの用意に全財産の内の9割を使った。
「火力発電所の完成だ」
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