秘密露見
「そろそろ戻るか」
「そうですね。あまり離れすぎても何ですし。ちゃんと楽しみましょう」
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「魔力が無いんだって」
「可哀想に」
「ダセェ」
「出来損ないが」
憐れみも侮辱もうっとおしい。
どうして、何故こうなったかわからない。クソ面倒だという悪態をつくぐらいしかできない。
地球で育ったヒグ、日本での名前は桜山創というが、何にせよ地球で科学文明があったため、魔力至上主義のこの世界の考え方がよく分から無い。
ついでに小話、創という名が「ソウ」ではなく、「ツクル」と間違えられるのがイヤだったとか何だとか何だとか。
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時を遡る。
パーティ会場に戻った俺は大勢の人に囲まれていた。
魔力がどうかという話がそこら中から。これのことをすっかり忘れていた。次は発電機でも作るかとか考えていた弊害か。
そして勢いで測定機を押しつけられたという訳だ。
アァクソ面倒臭さい。鬱陶しいクソ野郎どもがわんさか。冷静になろう。銃を撃つと大怪我ですまない場合もあるので却下。
はぁ…やっぱり差別対象になるから秘匿しとくのが正解だったか。まぁどうせ後々バレるのでそれが早いか遅いかの話だ。
もう発電機作りに専念しよう。やっぱりこの世界は面倒くさいし変だ。まぁ文明が進んでいないとこんなものか。
いや、どうしようもない理不尽は地球でも同じかな。世界は理不尽は世界の共通の考えだろう。
秘密も嘘もいずれは露見するものだ
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