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剣と魔法と科学の世界  作者: インドア猫
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貴族パーティクソ食らえ

「アァ、面倒くさー。ていうかいる意味ある?世襲報告だろ」


「長男長女は出る決まりなの。文句は言わない、姿勢は正す。丁寧な言葉使いをする。くれぐれも失礼のないように。妹より兄のほうがだらしないのはなぜかしらねぇ」


「フッ、性格」


ドヤ顔で何言ってんだこいつという視線が突き刺さる。実際、興味の赴くままにという性格をしている。勉強はたまたま、興味があっただけだ。科学が好きでなければただの偏屈な無駄に合理主義な変な奴だ。


正直ウザイだろう。


貴族に媚売ってヘラヘラ笑うのは嫌いなタイプの人間なのだ。そして好きなことが出来ないのが大嫌い

一番貴族に向いていないパターンだ。


馬車でただただやられるだけ。となりの領地だったからいいものの、1日2日かかることなど、この時代にはザラにあることなのだ。


転移形の魔道具もあるが、遠くまで届くもので生物を送るのは、燃費が悪すぎて話にならない。もちろん、例外もあるが、生物と転移魔法は相性が悪いらしい。


「もうすぐだぞ。街が見えてきたぞ。ほら、あれが他の領地だ。よく見て勉強するんだぞ」


「へーい」


「はーい」


言わなくても分かるだろうが、前者がヒグ、後者がエスタだ。


************


正直、観光地にきた感覚だとヒグは思った。イギリスの有名な観光地という感じだ。何処でそう考えてしまうのは、日本の現代人の(サガ)だろうそこは仕方ない。


しかし、旅行に行くどころか、実家の京都から出ることが無かったヒグには、最近になって外に出だしてから、全てが新鮮なので満更でもないが。もちろん、県内だけで、普通に旅行スポットの宝庫だから文句は昔からあまりなかったし、家でいろいろしていたら十分だという人間だが。



************



「この度は・・・えっと、お招きいただき・・・ありがとうございます。・・・エスタ・フォン・ベルレイズです」


「ヒグ・フォン・ベルレイズだ。以下同文」


「こ、こらもう少し丁寧に!すいません、うちの息子が」


「いえいえ元気ですなぁ。気になさらないでよろしいですよ。レオン殿」


この腹の中の探り合いが気にいらない。そう思いつつ話しを聞く。というか、親父の名前はわりと。まともなんだよなぁ、などとどうでもいいことを考える。


火炎(ファイア)


「すげぇ。どうやるの?どうやるの?ねぇ」


「落ち付け。どんなに少なくても、魔力壱で出来るから、みんなも出来るようになるさ」


「ほら、あのように子供は元気なものです。そう言えば、2人の魔力はいくらぐらいですか。奥様は高いですし、レオン殿もなかなかの物です。それは高いのでは?」


実際魔力は遺伝する。だが、話しを聞いていると、胸のあたりがズキズキする。まさかヒト族初の魔力零だとは思っていないだろう。この情報は差別対象にならないように秘匿情報として扱っている。


「いやぁ、魔道具で娘を測ると子供用だったもので、容量オーバーでして魔道具が壊れてしまいまして、まだどちらも性格な数値はまだ分かっていないのです」


前半は事実だ。エスタのは壊れてしまったが、俺は測れている。まぁ驚きのあまり、魔道具が壊れているのではと、疑ったらしいが。


「よければどうですか?大人用もありますが」


「いえいえ、そこまで世話になるわけにはいきません。届き次第、こちらでやりますので」


「いえいえ、遠慮なさらず。どうぞどうぞ」


いえいえラッシュ。インドア派かよ。


「いえ、そういう訳には」


「それとも何か不都合が?」


親父はなるべくポーカーフェイスを保っているが、このままだと分が悪い。ここは一芝居打つか。


「お父様、少々人混みに当てられたので、馬車で休んできます。私は休んできますが、エスタはお言葉に甘えて測ってもらったらどうですか」


自分でやっててもクソ気持ち悪いが、まぁ我慢。実際問題この環境は気持ち悪い。



************



馬車の中。


「まさかヒグ様にあんな言葉使いが出来たとは。ずっとそうなさっていればいいですのに」


「無理だ無理。自分でやっててもキミ悪りぃ。反吐がでる」


向こうでもり盛り上がっているが知らん。どうせ子供でここまでとは、とか言ってるんだろ。


貴族パーティクソ食らえ。

誤字脱字等ありましたら、報告よろしくお願いします。

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