契約魔獣
「俺の契約魔獣になれ。そうすれば生きていけるし、悪い様にはしない。ただ作業の手伝いだけしてくれたらいい。アットホームで愉快な職場だ」
本日二度目の勧誘の言葉を発する。
契約魔獣とは何か。その名の通り魔獣と契約する事で双方に加護がつけられ、さらに魔力なしノーリスクでその魔獣の召喚ができるクソチート現象だ。
ちなみに当然扇角ともしている。扇角によってつけられた加護は速度上昇。体力上昇の二つだ。
契約するための条件は二つ。双方の合意。双方の身体の一部、まぁ毛とか爪とか血液とか何でもいいから体の中に入れる。つまりのところ食うこと。
「私をか。そうかそうか。なかなかに肝が座っているというか何というか。お前は面白い奴だな。この私、ダークフェアリーのティア。我が君、ヒグ・フォン・ベルレイズのと契約する。私の加護は毒物耐性だ」
「我が君とか別に尊敬とか忠義とかはいらないんだがな。まぁいいか。ティア。俺が与える加護は思考速度上昇だ。まぁ末長くよろしくな」
毒物耐性か。なかなかに魅力的な加護だな。俺の思考速度上昇葉何か予想通りでアレだがな。
何にせよ契約魔獣はこれで二体目。アイリスや牛頭もいるし労働力としては充分だな。
さて今日残るは気乗りしないパーティのみ。まぁ頑張るか。忍耐忍耐。
やっぱやだわ。うん。
いくら我慢してもそうそう嫌なことなんか克服できないわな。むしろその程度で克服できるものなんか最初からさして嫌いでも何でもないわ。
嫌だーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!




