犯罪奴隷
あの盗賊達を冒険者ギルドに差し出して討伐褒賞と追加で犯罪奴隷の代金を貰った。討伐褒賞十万と犯罪奴隷の代金で五万。一人当たり十五万コイン。
これを六人分で十五万掛ける六で九十万コインの儲けだ。ウハウハである。
ウハウハって死語だな。うん。辞めとこう。しかしどうするか。ウヒョウヒョ?これはこれで…やっぱり何も言わないということで。
更に途中襲ってきた魔獣にあった依頼を見繕って素材を出すと、素材買い取り代と成功報酬で貰える額が上がる。これで十五万コイン。併せて百五万コイン。よっしゃー。
さてさてさて、あと一人どうにかしないといけない奴がいる。あの盗賊達に使われていた奴隷だ。俺は牛獣人に一つの提案ヲする。
「お前には二つの選択肢がある。一つ目、今までのとうり奴隷生活に戻るか。俺に買い取られて俺のところで働くかだ。因みに俺のところで働いた場合は三食八時間睡眠付き。給料は一ヶ月基本給十七万。賃上げに関しては働きによって応相談。アットホームで愉快な職場。仕事はものの組み立てや運搬だ。どうだ。どっちにする」
「給料・・・出るのか?」
「ああ。心配するな。俺は最低限約束は守る主義だ。問題ねぇ。そんぐらいなら普通に払えるさ」
「頼む」
「交渉成立だな」
そうと決まればまず俺はこいつを買い取り、十分な飯を食わせてやる。
あまり飯を食わせてもらえていなかったのか、貪るように食べている。すげぇ勢いだ。ちょっとびっくりした。
あとは服装を整えさせる。今の服装だと少し汚いからな。執事服を採寸して着させる。
これで付き人とか言い訳できるからな。いても不自然にならない。
あとは、髪とか身体とか洗わせて、少し貧相なのは化粧で誤魔化すか。
************
「さて、盗賊のアジト襲いに行くぞ。準備しろ」
「唐突だのう。まぁ慣れたかの。いつものことだのう。まぁ、それが主だろうて」
「そうですね。ヒグ様の変な行動に対する一番の対策方は慣れですね」
「えっ、大丈夫なの?って、聞くだけ無駄かな?」
「お、俺も戦おうか。牛獣人は力持ちだぞ。多分、役に立つ」
まぁ、大砲撃ちまくって静圧できるだろう。という訳で、突貫する。
************
ヒュルルルルー
ドカーン、ドカーン、ドカーン
「ほらほら降伏しろや、盗賊共。そして俺の収益となりやがれ。オラァ」
「「「「うわぁ」」」」
「炎雷」
「風突撃槍」
「嵐の舞
魔法で怒涛の攻め立てだ。
死ぬなぁ。そして糧となれ。こっちは給料払わねぇといけねぇんだよ。




