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剣と魔法と科学の世界  作者: インドア猫
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新たな世界

 この世界に目覚めてもうすぐ1ヶ月。正直、思考が追い付けてない。近況はというと、

 暇だ。暇すぎる。暇だよー。暇すぎて猫の手借りるどころか、猫の手で遊んでも、時間をもて余すレベルで暇だ。

 まぁ、貧乏暇なしというし、暇なのは逆にいいことだと捉えることにしよう。むしろ暇こそが富める者の象徴なのかもしれない。金だけ持ってても、忙しくてそれを使うような暇がなければ、富んでるとは言い難いしな。

 そのお陰で、色々考えることに時間を回すことができた。


 まず、俺の名前は、ヒグ。ヒグ・フォン・ベルレイズというらしい。ファミリーネームがベルレイズ。名前の方は実際はもっと長いらしいが、愛称でしか呼ばれてないから覚えていない。記憶力には自信があるのだが…。転生当時は実感がなくてあんまり聞いていなかったのが原因か。

失礼だけどなんか変な名前だ。価値観が違うかもしれないので、そこは我慢だ。


 隣には、双子の妹がいる。エスタと言う名前だ。前世だと生意気な弟がいたが、妹というのはなんだか新鮮だ。元気にしてるかな? アイツ。


 文明レベルは、中世前半。日本でいえば鎌倉時代ぐらいだ。1192年のいい国作ろうが主流だったが、最近は1185年のいい箱できたよ説が出てきてどっちなの?って感じの鎌倉幕府だ。

 家は貴族。金持ち最高ヒャッハー。前世だと貧乏よりだった。だから特待生になる為に勉強漬けだったからな。ありがたい。金ってのはいい。世の中金だけじゃない、みたいな綺麗ごともあるが、結局金がないと何もできない。

 研究費…予算…うっ…頭がッ!

 光学顕微鏡、壊れた時は荒れたなぁ。研究室が。


 最後。これ重要。魔法というものがある。何でも、魔力を使ってさまざまな現象を起こすみたいだ。そう考えると、魔法って科学無視したイメージあるけど、エネルギー保存法則は守っている…のか? 少なくとも何かエネルギーを使っているのは確かだが。実際に物理法則は守っていない気がする。

 そういやアイツにもいろいろ聞いたなぁ。でもなんか正確には魔術なんだっけ? 魔法は法則完全無視とか。分かんないから全部魔法でいいか。


 そんなところだ。


 スケールがデカイしわからないことだらけだが、ここで生きるしかない。今回はきっちり天寿まっとうしたい。老衰が一番いい。前世は28で死んだし。


 というか、今更だがこういうタイプのって十八くらいの奴がいくんじゃねえのか? 高校生とか。なんかおっさん系もはやってるらしいけど。中年層に共感を得れるとかで。

 確か、同じサークルのオタクの斎藤とか同期の池田に聞いた話だったらそうだったと思う。

 いや、俺は…28ってどっちだ? まだ若いか? 若いよな! いや、おっさんじゃないよな。まだ。まだセーフだ。孫の顔が見たいとお袋に言われて数年だが…。

 まぁ、それにしても、もうちょっと活気があるガキの方がいいと思うぞ~。弟とか。オススメ。コミュ力はあるからなんかアイツならやっていけそうだよなぁ…。

 って、それじゃ弟が死ぬのか。そりゃごめんだ。

 ていうかこれ、親不孝もいいところだよなぁ。

誤字脱字等ありましたら、報告お願いします。

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