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剣と魔法と科学の世界  作者: インドア猫
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悪魔の囁き

緑のローブを着て隠れている男が一人。


「クソッ、失敗した。あいつに怒鳴られる」


もう気づいているだろうが、こいつがヒグたちにサソリをけしかけた犯人であり、あの馬鹿息子にパシリにされている奴だ。


「何なんだよあの爆発。聞いてないぞ。人間のガキ一人いたぶるだけじゃなかったのかよ。エルフにユニコーンまでいるじゃねえか。クソッ」


その人間のガキがこんなに強かったなどと、最近まで森の外に仕入れに行っていたかれは知らない。


「ならあいつらが油断している間に」



******************************



「とりあえず、死体から素材だけ取るか」


「爆発で塵も残さず消されているのがほとんどですけどね」


「それは仕方ない」


魔獣の堅い外殻は鎧等の材料としてよく売れる。科学に金を使うヒグには少しの収入でもありがたい。


「死ねぇぇ」



ドパッ



「はぁ、あんなぁ、殺すのに一々叫び声上げる馬鹿がいてたまるかよ。ソッコーでばれるに決まってんだろ。阿保」


「ギャーッ。ウデガ、腕が、うでがぁ」


「回復魔法かけてやれ。そもそも、ちょっとかすっただけだろ」


水回復(アクアヒール)


「で、どいつの差し金だ」


まぁ、分かり切ってるけど。


「言えない。言ったら殺される」


脅されてるなら話は早い。脅されてるってことは怯えている。ならその怯えの原因を消してやればいい。まずは隣に座る。隣にいるといったいかんが出て交渉がスムーズに進む。口説くならカウンター席で理論だ。


「なぁ、いい話がある。まず俺らは裁判をする。そこでお前がこいつが犯人だと言ってくれればいい。そうすりゃそいつは捕らえられるからお前を殺せない。それに証言してくれれば俺たちはおまえのことを脅されていた哀れな被害者だと言う。そしたらお前は処罰無しで解放される。それにこいつが族長の娘のアザレア様と仲がいい。つまり族長にコネがある訳だ。そこで族長に掛け合ってお前を保護して貰おう。ならお前は死なずに済む。どうだ?」


「・・・俺に命令したのは、族長の息子だ」


「OK、お前の安全は保証する」


「うわぁ」

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