四時間睡眠
ひたすら抗生物質作り。気を使って慎重に慎重に作っていく。俺は機械、機械、機械、機械、歯車、歯車、歯車。
まぁ世界全体からしたら一人の人間なんて本当に歯車の一つに過ぎないのかもしれない。
そんな卑屈的な意見は置いといて、はい三十回目。海綿動物も補充しなければならないな。大分ろ過に使ったからな。
というか、松明暗い。閃光弾用の似非電球だけじゃなくてもっとしっかりしたマトモなヤツも作るか。
となると竹が欲しい。太陽国から取り寄せるかなー。でも金がなぁ。ないんだよなぁ、これが。
「とりあえず飯食わせるか。俺も腹減ったし、野草採取をっと」
博識なヒグはもちろん植物にも詳しい。
「ヨモギいる。ドクダミいる。クワズイモ、麻痺毒用にとっとくか。ベニテングダケの毒も欲しいなぁ。何といってもトリカブトが一番だが」
その知識を悪用するのはどうかと思うが。というかただの犯罪者な気もするが、無視が一番である。この間、魔獣は襲って来なかった。
無謀な魔獣も怖がっていいと思う。カエルさーん、逃げてぇー。じゃないと死ぬよぉ。
クククククッ、ハアッハハハハハハ。
この笑い声の時のヒグは危険。近寄ることなかれ。
しかし、エルフの中にはこの危険人物に手を出そうとする大馬鹿者が数名いましたとさ。
それはまた後のお話。
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ユニコーンは一夜明けると元気を取り戻した様だ。野生パワーSUGEEEEEEEEEEEEEEEEって感じ。適切な表現かどうかはしらん知らん。
「帰って寝るか」
「一日寝ずに作りましたからね」
そのユニコーンは恩義を感じたのか、集落まで送ってくれ、その後もついてきた。可愛いやつだ。コーヒーもないし、何より、子供の体なので、意識はそこでブラックアウトした。
その後、なぜ帰ってこなかったか説明するのに一時間以上掛かった。
「もっと寝かせろおおおおおおおおおおおおお」
魂からの叫びだった。
「はぁ、四時間起こすな」
一同は思った。
「「「「四時間でいいのかよ!」」」」
良い子は十時間寝るべきです。健康に悪いよー。
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