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剣と魔法と科学の世界  作者: インドア猫
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変人娘

ふぅ、やっぱり風呂はいいな。クゥー、疲れが一気にとれるなぁ。極楽極楽甘露甘露。なんつって。熱帯で熱々の風呂に入るとは贅沢なこった。なかなか乙なものだ。気に入った。



************



「何してんの?」


「ちょっと見てないで助けてくれませんか。割と切実に」


「いや、キモいしちょっと遠慮しとくわ」


現状を説明しよう。と言っても一瞬で終わる。アイリスが変な女の人に絡まれてる。


酒が回っているのか、顔が赤いし舌が回っていないな。


「アザレア様、少し離れて下さい。少々キツイです」


どうやらアザレアと言うらしい。


「いいじゃーぁなぁいぃ。久しぶりなーーんだしぃ。ひくっ、もぉうちょっとぉぉ飲んで、飲んで、飲んでっ、飲んで」


おい、何でそのネタ知ってんの!?大学の飲み会のヤツじゃん。


馬鹿な大学生が騒ぐヤツだろ。この世界にもこのネタあんのかよ!


「貴方がヒグ君?うちの愚弟が迷惑かけたねぇー。さぁ飲みなさぁぁい」


「いや、飲めねぇよ」


と言うかコイツアレの姉貴か。道理で変な訳だ。エルフの里大丈夫なのか?破滅の未来しか見えないな。ご愁傷様。


「ほらぁぁぁーー」


酒癖悪っ。



************



翌朝、


「で、言い訳は」


「いやね、アイリスが戻って来たのが嬉しかったから。あと、弟が迷惑かけたみたいだからね、ね」


「あれほど酒に飲まれるなと言いましたよねぇ、貴方は酒癖悪いんですから」


「ほ、本当に面目ない」


やっぱりアイリスは怖いな。触らぬ神に祟りなし。虎の尾を踏むな。


「あ、あの子、昨日の子でしょ」


「話を逸らさないで下さい」


「あ、はい」


わー、あの人長老の娘さんだろ。大丈夫なのか。


「その辺にしとけば」


「はぁ…」



************



「まず状況整理な。その人は長老の娘さんでアザレアって言う名前。お前とは仲がいいって認識でOK?」


「そうだよー」


「まぁ」


「ふふふ、私の可愛いアイリスは上手くやってる?」


「まあまあだな」


「うーん、可愛い」


キメェな。家系かな。


「行きましょうか」


「そうだな」


結論。


無視。


超絶無視。

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