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②シャリム外伝・潜竜談  作者: 芳沼芳
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Radio DJ Clem

 未だ入隊許可証も見合いの返事も届かない中、家事手伝いの身に甘んじるわたくしは、屋敷中が寝静まる夜中、自室でこっそりと趣味のラジオを聴いていた。



――Hello, everyone! This is Clementine.  Here we go!

Radio 琳瓏(リンロウ) times, きっと、とてもとても会いたかったでしょう?


ではまず最初は……お悩み相談から! えー、PNいつも見てます、からの葉書。


私の父は医者で、父の元伴侶である私の患者……、じゃなかった、失礼、読み間違いですね。ゴホン、正しくは


私の父は医者で、父の元患者である私の伴侶とは、一定の信頼関係を築いています。


しかも伴侶の年齢は私よりも父に近く、

そのせいなのか、同じ部屋に私も居るのに2人で仲良くお喋りしていることがあります。

これは浮気でしょうか?


 

「何なのっ、この頭の悪い相談内容は。父親と娘婿の仲を疑ってるってこと、それとも葉書読まれたくてただ大袈裟に書いてるの」


 わたくしは、そのあまりの内容に脱力感を覚えた。しかし流石のDJは全く動じず、それに適切なアドバイスを下した。



――OK, OK, That's too bad.

ワタシのオススメは、黙って愛する人の背後から抱き着いて、2人のお喋り聞いちゃうかな?


Next, Music start !  Woohoo!  ~♫♬♪



それでは皆さんまた来週! See you again!






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