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炎と水溜まり

作者:
掲載日:2019/08/19

ぼくは、怪獣です。がおーがおー。今朝、ぼくは、垣根の辺りに沈んでる母さんを呑み込みました。お空には、星がとんでいて、爆発していて、まるでピラミッドみたいな三角のてっぺんから様々なものが吹き出していました。まるで、噴射口のように、

ぼくの思い描いていた宇宙のすがただ!と、ぼくは感動してどきどきが止まりませんでした。

ぼくの足の裏に住んでいるせーじくんは、目をうろうろさせて、慌ててまた、ぼくの足の裏に避難しました。せーじくんは、臆病だけれど、ぼくがいるから、取りあえずはせーじくんは安心しているでしょう。せーじくんはそんな方で、ぼくは、だからこそ、ぼくでいられるのです。だから、問題ない。

最終的に花火のようなロケットがきらきらしながらすぅっと一本空を抜けていきました。ぼくは、怪獣だからただ見送るだけです。あの奥に見える炎のような塊は、間違いない。吹き出した溶岩です。あらゆるものを一瞬で溶かしていきます。水溜まりに沈んだぼくは、まるで美しいものをみました。ぼくにとっての世界の終わりは炎のように赤でした。


【改稿】


ぼくは、怪獣です。がおーがおー。今朝、ぼくは、垣根の辺りに沈んでる母さんを呑み込みました。お空には、星がとんでいて、爆発していて、まるでピラミッドみたいな三角のてっぺんから様々なものが吹き出していました。まるで、噴射口のように、

ぼくの思い描いていた宇宙のすがただ!と、ぼくは感動してどきどきが止まりませんでした。

ぼくの足の裏に住んでいるせーじくんは、目をうろうろさせて、慌ててまた、ぼくの足の裏に避難しました。せーじくんは、臆病だけれど、ぼくがいるから、取りあえずはせーじくんは安心しているでしょう。せーじくんはそんな方で、ぼくは、だからこそ、ぼくでいられるのです。だから、問題ない。

最終的に花火のようなロケットがきらきらしながらすぅっと一本空を抜けていきました。ぼくは、怪獣だからただ見送るだけです。あの奥に見える炎のような塊は、間違いない。吹き出した溶岩です。あらゆるものを一瞬で溶かしていきます。水溜まりに沈んだぼくは、まるで美しいものをみました。ぼくにとっての世界の終わりは炎のように赤でした。


起きるよ。噎せ返るような命の火。ぼくの最後。がおーがおー。ぼくは、怪獣です。ぼくは、母さんなど呑み込みたくはなかったし、せーじくんは、さっさとぼくの足の裏から逃げ出せと思う。ロケットを見送りたくなどなかったし、けれど。三角のてっぺんから様々なものが吹き出していました。まるで、噴射口のように、


全てが勝手な生き方をし、全てがなにかに覆い被さって。だから、きっとぼくは、怪獣として、ロケットは、見送るし、母さんを呑み込むし、せーじくんを放っておく。


けれど、ぼくが、ぼくひとりであったなら、ぼくはこのように振る舞っただろうか?ぼくは、ぼくを殺してきたからこそ、やはり、ぼくにはこの最後がふさわしい。

あの奥に見える炎のような塊は、間違いない。吹き出した溶岩です。あらゆるものを一瞬で溶かしていきます。水溜まりに沈んだぼくは、まるで美しいものをみました。ぼくにとっての世界の終わりは炎のように赤でした。


仏教では火は大切らしいです。ぼくは、人の想像力は、時折、想像をこえて、覆うのだな、と思います。


怪獣とはなんでしょう。皆さんは、怪獣と聞いてどんな生物を思い浮かべるかしら?ゴジラやモスラや、ウルトラマンにでてくるような愛すべき怪獣たち?変わったところではカネゴンみたいなのもいるけれど、私は、やっぱりどうしても怪獣と聞けば哀しい破壊者を思うわ。

今、怪獣に似ているけれど確実に違う生き物としての恐竜像が明らかになってきてるでしょう?まだ、どうして絶滅してしまったのか解らないことも多いけれと、解っていることも増えてきた。鳥の祖先である高い知能と羽毛を持つ羽毛恐竜には、もしかしたら、今の生き物たちとかわらない、家族への愛情くらいは持ち合わせていたのかもしれない。未知は、遠いものでしょう?でもその未知も血の通った生き物として見つめればそれは、半分くらいは未知ではなくなるの。二次元だってロボットだって、そうじゃない。二次元が二次元でしかなかったとき、そこにリアルを見る方は、想像力や感受性がとても強い方しか見れなかった楽しめなかった、リアルの世界だったはずよ。けれど、今は、どうかしら?二次元は、アニメーションで滑らかにぬるぬる動き、滑らかに声が吹き込められ、ロボットは、表情をつくり、多彩な会話に冗談を込め、人のように滑らかに走ったりひと以上に跳躍したりする。より特別に想像力を持たずとも、目の前にリアルとして、人はないはずのなかったはずのリアルの融合をみせられているのよ。

この作品では、地味にその融合を目指したの。この作品上の妙な怪獣は、変に今のひとの闇を滲ませるでしょう?奇妙だな、とか、なんか気持ち悪いな、と思って貰ったらぼくの試みは、半分以上成功。ね、、奇妙なハリボテと血の通ったそれを融合させる調節、微妙だったかなと思い直したりもしたけれど、やっぱり光源が弱かったかも知れません。



この作品でも前回の作品でも使った手法なのですが、目印のようなものという意図で放り込んでいます。先ではめまいを使いました。浮く言葉は、目立ちますよね。何故目立つのか、違和感を言葉が自ら見せているからです。露骨さを見せるために、ひらがなで言葉をより浮かせました。馬鹿になどしておりません。ぼくはどんな時でも大真面目に行っています。この作品ではそういった露骨な目印を多く配置しました。たとえば、母さんを『呑み込む』たとえば、『ように』の多用、たとえば、『怪獣だからただ見送るだけ』違和感しか配置していない作品の中に本音はありません。つまり、『がおーがおー』は、怪獣っぽくないハリボテの象徴としての目印です。この作品内で言葉の持つ意味は強いのに言葉として機能していない奇妙さを滲み出しています。つまり、この作品内の怪獣は、奇妙で気味が悪い。それを感覚や肌で感じ取って頂けたなら、ぼくにとってのこの作品を書いた意味は半分以上成功です。ぼくは次に取り掛かれます。……ただ、この作品、(明るさ)光源が少ないのです。どう弄れば良いのか頭を抱えています。


自分の主観で訴えるだけな行為はひどくみっともなく見えるでしょう。けれど、今のぼくは、ぼくの次に夢中です。正直、主観以外の視点を考えている余裕がありません。この作品で発見したテーマや視点をもっと面白くしたいのです。前向きに取り組みます。

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